天使と悪魔の聖書漫談

2.神様は嫉妬する

エピソードの総文字数=810文字

~♪
それは……、何をしてるんだい?
見て分からないのかしら?

お姉さまのためにケーキを焼いているのよ。

(これが、ケーキ、だって……!?)
ともあれモーセの言葉の続きを見てみよう。
イスラエルの子らはその目で見た。

バアル・ペオルに従ったすべての人を神様は滅ぼされた。

神様に従うあなたたちはまだ生きている。

バアル・ペオル?

わたくし……、ではないわね。

ベルフェゴールのことかしら。

日本でもそれなりに名の通った悪魔だね。

七つの大罪の内、「怠惰」「好色」を司るとされている。

直接関係あるわけではないけれど、ベルフェゴール素数なんてのもあるね。

1,000,000,000,000,066,600,000,000,000,001

これは上から読んでも下から読んでも同じになる回文素数なんだ。

真ん中に悪魔のシンボルである「666」があって、13個のゼロにはさまれている。

バアル・ペオルの「バアル」が、かの豊穣の神を指すかどうかは分からない。

単なる「主神」という意味もありうる。

どちらでもかまわなくってよ。

要するに草どもにすれば邪教の神ということでしょう。

崇めたり貶めたり好き勝手。

全く愚かだわ♪

(大丈夫かな、こんな言いたい放題……)
偶像礼拝をしてはならない。

もしそうすれば、約束の地に入ることも出来なくなる。

神様は焼き尽くす火、妬みの神だからである。

あらあら。

神様なのに「妬む」だなんて、大丈夫かしら。

そこは朋友たるレヴィアタンの管轄ではなくって?

質の違いってやつだね。

七つの大罪における「嫉妬」は欠如における妬みだよ。

例えば金持ちを妬むとか、美男美女を妬むとかね。

神様の語る妬みというのは、夫が妻の浮気性なところを妬むということさ。

夫とは神様のことで、妻がイスラエル人だね。

妻(イスラエル)が他の男(他宗教の神々)を慕うことを妬む、ということね。
お姉さまと相思相愛のわたくしにはさっぱり理解できない心境ですわ。
(ミカちゃん、帰ってこないな……)

TOP