15.ペトロの救出とヘロデの死
文字数 1,275文字
すると突然、主の使いが立ち、光が獄内を照らした。
み使いはペトロの脇腹を突いて、「早く起きなさい」と言った。
見張りの兵士は眠り、天使がペトロを救いに来たところが描かれている。
もっとも、聖書には兵士がどうなったかは書かれていない。
人によっては兵士に賄賂を渡して脱出したとも言うね。
ロトがソドムの町から、モーセがエジプトから脱出した場面を描いているとね。
(The Resurrection of Peter and the Coming of the Kingdom by James B. Jordan 参照)
ペトロが門の戸をたたくと、ロデという女中が取り次いだ。
彼女はペトロの声だと分かると、門も開けずに「ペトロが立っている」と告げた。
人々は「あなたは気が狂ったのか」と言ったが、彼女は本当だと言い張った。
ヘロデが神に栄光を帰することをしなかったので、主の使いが彼を打った。
そこで、ヘロデは蛆に食われて息絶えた。
しかしヨセフスの『ユダヤ古代史』ではヘロデは神を称えて死んだとされる。
ローマ皇帝カリギュラがエルサレムの神殿に像を建てようとしたのを防いだ実績もある。
神に対しては忠実だったと考える方が自然じゃないかな。