4.黙示録のラッパ吹き
文字数 2,467文字
地上に住む者たちに対する、わたしたちの血の復讐をなさらないのですか」
さらに第七の封印が解かれた時、「天はおよそ半時ほど沈黙に包まれた」
「沈黙」とは神の現存を示す徴か、救いをもたらす神の特別な介入か……。
あるいは大いなる主の日の到来の徴であると言われている。
彼らに七つのラッパが与えられた。
わたしは栄えある主の前に立ち、行き来する七人の聖なる使いのひとりラファエルです。
他にミカエル、ガブリエル、ウリエルを含めて四大天使だ。
その四大天使にあと三人の天使を付け足すのだけれど、書物や宗派によって変わる。
あと、一部ウリエルを含まないといった変則的なところもあるらしい。
これらは観測する天使たちの名である。
ウリエル、聖なる天使の一、世界と冥界(タルタロス)の上にある者。
ラファエル、聖なる天使の一、人々の魂の上にある者。
ラグエル、聖なる天使の一、光の世界に復讐する者。
ミカエル、聖なる天使の一、すなわち、最良の人々の長にして、混沌を覆す者。
サラカエル、聖なる天使の一、魂の長にして、魂において罪なす者。
ガブリエル、聖なる天使の一、楽園とヘビとケルビムの上にある者。
ラミエル、聖なる天使の一、神がよみがえる者たちの上に置かれた者。
すると、血の混じった雹と火が生じて、地上に投げ落とされた。
陸地の三分の一は焼け、樹木の三分の一も焼け、青草もことごとく焼けてしまった。
すると、燃える大きな山のようなものが、海に投げ込まれ、
海の三分の一は血と変わり、海の中の被造物で命あるものの三分の一は死に、
船も三分の一が破壊されてしまった。
すると、松明のように燃え盛る巨大な星が天から落ちた。
それは川という川の三分の一と、それらの水源の上に落ちた。
この星の名は「苦よもぎ」といい、川という川の三分の一が苦よもぎのように苦くなった。
そのために多くの人が死んでしまった。
すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一が打たれた。
そのため、これらのものの三分の一が暗くなったので、
昼はその光の三分の一を失い、夜も同様であった。
すると、わたしは、一つの星が天から地上に落ちるのを見た。
この星には、底知れぬ淵に通じる縦穴を開く鍵が与えられた。
そして、神の前にある金の祭壇の四つの角から出た一つの声をわたしは聞いた。
この声はラッパを持っている第六のみ使いに言った、
「大河ユーフラテスのほとりに縛られている四人のみ使いを解き放せ」。
すると、さまざまな大きな声が天に起こって、こう叫んだ、
「この世の国は、わたしたちの主と、そのメシアのものとなった。
メシアは代々限りなく支配される」。