2.ミドラーシュ
文字数 1,073文字
ミドラーシュはデラーシュ(darash)という言葉が語源となっている。
そのデラーシュは「慎重に捜し求める」「要求する」といった意味だ。
聖書に書かれた言葉を字義通りではなく、隠れた意味なんかを探すのさ。
例えば前に紹介したキング牧師の演説。
聖書の言葉を引用して、人種間に差別なく、公平な世の中にしたいと訴えていた。
あれもまたミドラーシュと言って良いだろう。
なぜなら、聖書のある箇所に、七日目について、
「神は七日目にそのすべての業を終えて休まれた」と言われているからです。
そして「彼らをわたしの安息に入らせることは決してない」と言われているのです。
「心を頑なにしてはならない、メリバにいた時のように、荒れ野のマサにいた日のように。
あの時、お前たちの先祖は、わたしの業を見ていながら、わたしを試み、わたしを試した。
四十年間の間、わたしはこの世代を忌み嫌った。
そして、わたしは言った、『彼らは心の迷った民、わたしの道を知りはしない』。
そこでわたしは怒り、そして誓った、『彼らをわたしの安息に入らせない』」。