22.湖の上を歩くイエスと溺れるペトロ
文字数 956文字
イエスは弟子たちを舟に乗せて出発させた。
舟は湖の中ほどまで来ていたが、向かい風と波に悩まされていた。
夜明けごろ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのもとへと行かれた。湖の上を歩いておられるイエスを見て、弟子たちは「幽霊」と言って怯え、
恐ろしさのあまり叫んだ。
イエスはすぐに声をかけ、仰せになった、
「安心しなさい。わたしである。恐れることはない」。
水の上のあなたのもとに行かせてください」。
イエスはペトロを捕まえ、
「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と仰せになった。
スイスの神学者ウルリヒ・ルツ、アメリカの神学者デール・アリソンン。
彼らが言うには、これは初期キリスト教徒たちにおけるイエスの神聖を示すものだ。
そしてそれを書く意図は、人々の信仰を強くすることにある。
舟の中にいた人たちはイエスを礼拝して言った、
「まことに、あなたは神の子です」。