1.主の日
文字数 1,271文字
まことに、万軍の主の日が来る。
すべての高ぶる者と傲慢な者、すべての高慢な者に
――これらの者は低くされる――
彼は紀元前8世紀頃、まだ北イスラエル王国が存在していた時代の人物だ。
出身は南ユダ王国だけれど、北イスラエル王国に向けて批判を繰り広げた。
お前たちにとって主の日とはいったい何になるのか。
それは暗闇であり、光ではない。
それはあたかも人が獅子から逃れて、熊に出合い、
やっと家にたどりついて、手を壁にかけると、
蛇に咬みつかれるようなものだ。
(偽預言者たちに対しエゼキエルの預言)
お前たちは城壁の破れ口に上らず、
イスラエルの家が主の日の戦いに耐えうるような石垣を築きもしなかった。
内容的には南ユダ王国批判としても通じる。
第1章から第2章は国々の滅びについての預言で、ユダ王国も含まれている。
「偽りの神々」に惑わされた罪で神はエルサレムに「火を放つ」と言う。
お前たちは犠牲や供え物をわたしにささげたであろうか。
お前たちの王シクトや、自分のために造った偶像、
お前たちの神々の星キウンを担ぎ回ったであろうか。
サックトはメソポタミアの太陽神ニニブ(ニヌルタ)の通り名だよ。
言葉の変化はバアル・ゼブルをバアル・ゼブブと呼んだのと同じだ。
シックツ、つまり「忌むべきもの」の意味を込めてサックトをシクトとしたのさ。