20.刈り取る者
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修行中、なにやら悟ったような恍惚とした気分になることを言います。
そしてこれこそが真理だの、悟りだのと執着し、離れられなくなる。
そんな方ばかりではありませんこと?
ある人が善い種を蒔いたが、人々が眠っている間に敵が毒麦を蒔いて去った。
苗が育って実を結んだことでそれが現れた。
育つ途中でそれらを抜こうとすれば、善い麦まで抜いてしまうかもしれない。
刈り入れた後に毒麦を集めて、焼くための束にしなさい。
17世紀アメリカの神学者ロジャー・ウィリアムズはいかにも合理的だ。
曰く、市民の手で行う刈り取りは、誤ってしまうことが多い。
まさしく神に任せるべきで、政治的な寛容を求めた。
刈り入れる者はみ使いたちである。