天使と悪魔の聖書漫談

4.月の町エリコの侵略

エピソードの総文字数=1,080文字

神様はヨシュアに以下のことを指示した。

・兵士はエリコの町の周囲を一周することを六日間続ける

・七人の祭司は雄羊の角笛を吹き鳴らす

・七日目は町の周囲を七周して攻めあがる

なんやこいつら。

気色悪いな。

自分の住んでるとこを七日間もぐるぐる回られるんやろ?

エリコの人らも、たまらん思いやったやろな。

せやけど。

なんで七日間なんや?

それはゲマトリアと呼ばれるユダヤの数秘術に関連しているね。

彼らにとって七というのはとても重要な意味を持つ数字なんだ。

七でぱっと思いつくんは、一週間が七日間ってとこやな。

あと、最初に神様が世界を作った日数か。

最終日は休みやったけど。

世界は七日にして完成する。

つまり、七という数字は「完成」「完全」といった意味を持つんだ。

だからこれはきっと必勝祈願だね。

完全にエリコを打ち負かすという儀式なのさ。

うちがエリコの民なら途中で打って出るやろな。

そんな意味があるならなおさらやで。

ヨシュアは民に命じた。

「鬨(とき)の声をあげよ。町を滅ぼせ」

「ただし、娼婦ラハブとその家にいる者は助けよ」

「奉納物(略奪したもの)に手を出すな。出せば災いがもたらされる」

奪い取ったもんは神への捧げ物なんやな。
大事なところだよ。
兵士たちはエリコに攻めかかった。

彼らは老若男女、家畜、全てを神様への奉納物として剣の刃にかけた。

皆殺しやな。

いや、ラハブだけは助けたんやっけ。

そうだね。

彼らはエリコをほぼ完全に滅ぼした。

金と銀、青銅、鉄の器だけは宝物倉にしまったと言う。

そしてラハブとラハブの縁者だけは助けた。

それ以外は全て焼き払った。

イスラエルの子、アカンが不正を犯した。

彼は奉納物として滅ぼすべきものの一部を掠め取ったのだ。

神様は怒った。

アカン、あかーん!
言うと思った……。
ヨシュアは東にあるアイに男たちを偵察に向かわせた。
アイがどこにあるかはいくつか説があって、上の地図はエト・テルという場所。

エドワード・ロビンソンが提唱したんだ。

彼はアメリカ人で、「聖書地理学の父」と呼ばれる人だね。

ウィリアム・フォックスウェル・オルブライトという人の発掘調査もされた。

アイがエト・テルという考えは、多くの考古学者に支持されている。

偵察に行った男はヨシュアに伝えた。

「3,000人もいれば討つのに十分」と。

民の中から3,000人を選びアイに攻め上ったが、彼らは敗退した。

エリコん時は4万人やろ?

それがアイはたったの3千人とか。

戦力の逐次投入もええとこやで。

まったくだね。

これは明らかな戦略ミスさ。

しかしこの敗北は戦略云々ではなく、神に逆らったことに原因が求められる。
そうか。アカンやったか。

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