天使と悪魔の聖書漫談

5.アブラハム

エピソードの総文字数=812文字

ノアの子セムの子孫、アブラム(後にアブラハム)はサライ(後にサラ)を娶った。

アブラムはサライを連れてエジプト入りしたが、サライを妹ということにした。

ファラオはサライを宮廷に召し入れ、アブラムに多くの財産を与えた。

すると神様はファラオと宮廷の人々に災いを下した。

なんやこいつ。
人妻に手を出した罪で神の罰を受けたんだね。
せやけど、これは自分の妹です言うてたやん。

先に嘘ついてたんはアブラムの方やろ?

騙される方が悪いんだよ。
忘れとったわ。

サタニャエルくんは悪魔やったな。

(ミカちゃんは天使に見えない……、ということは黙っておこう)
ゲラルに滞在中、アブラハムは妻サラのことを妹と言った。

ゲラルの王アビメレクは、サラを召し入れた。

夜、神様がアビメレクの夢に出て言った。

「お前は召し入れた女の故に死ぬ。あの女は夫がいる」

アビメレクは多くの財産と共にサラをアブラハムに返した。

……。
これ、もはやわざとやろ。

完全に美人局やないか。

サラはもう100歳近いおばあちゃんだけどね。

よほど綺麗なおばあちゃんだったんだろうね。

ちなみにアブラハムとサラの子、イサクの下りをちょっと見てみようか。
ゲラルにてイサクは妻リベカを妹と言った。

ペリシテ人の王アビメレクが窓から外を見て、イサクとリベカが戯れているのが見えた。

リベカがイサクの妻であることに気付き、アビメレクはイサクを呼び寄せて言った。

「あなたはわれわれに対して何ということをしたのか。もう少しで、民の一人があなたの妻と寝て、あなたはわれわれに咎を負わせるところだった」

親子そろって重症ですわ。
アビメレクさん再登場で、二度目は危機を回避しているけどね。

いずれの場合も妹と言うのは、自分の身を守るためだって正当化しているんだ。

もし最初から妻だと言ったら、殺されて、奪われてしまうのではないか。

そんな風に恐れたということらしい。

被害者ぶる加害者は最強やな。

どう考えてもアブラハムとイサクの方が恐いやろ。

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