6.律法学者
文字数 1,138文字
ユダヤ教における宗教的指導者と言えば祭司(コーヘン)がそれにあたる。
ただ、祭司という役割については廃れていくことになる。
エルサレムの滅びと共に、大祭司の職は消滅し、祭司の役割も非常に限定的となった。
さて、これを聞いた議員たちは怒りに燃えて、使徒たちを殺そうと考えた。
ところが、民全体に尊敬されている律法の教師で、
ガマリエルというファリサイ派の人が会議場で立ち上がり、
使徒たちをしばらく外に出すように命じた。
それから議員たちに向かって言った、
「イスラエルの諸君、あの者たちの取り扱いは、慎重にしていただきたい。
「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣をまとって歩き回ること、
広場で挨拶されること、また会堂の上席や、宴会の上座に座ることを好む。
また、やもめの家を食いつぶし、見せかけの長い祈りをする。
この人たちは、それだけきびしい裁きを受けるであろう」。