42.イエスの復活
文字数 1,276文字
マグダラのマリアと、もう一人のマリアが墓を見に来た。
すると突然、大きな地震が起こった。
それは、主の使いが天から降って石に近づき、
石を脇へ転がして、その上に座ったからである。
「マグダラのマリアの悔悟(Magdalena penitente)」
手に持つ髑髏は別にイエスの頭ってわけじゃないよ。
これはヴァニタスと言う、寓意的な静物画のジャンルさ。
コヘレトは言う。空(くう)の空。
空の空。一切は空。
ラテン語では「ヴァニタス・ヴァニタートゥム・オムニア・ヴァニタス」と言う。
(Vanitas vanitatum omnia vanitas.)
マグダラのマリアの絵画を見ると、そのほとんどに髑髏が描かれている。
み使いは婦人たちにイエスが復活し、すでに墓にいないことを告げた、
婦人たちは急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走っていった。すると、イエスが彼女らの行く手に立ち、「おはよう」と声をかけられた。
訳はフランシスコ聖書研究所のものを利用しているんだけれど。
正直、ここを「おはよう」と訳すのは微妙な気がする。ギリシア語では「カイレテ(χαιρετε)」となっていて、代表的な挨拶言葉なんだ。
元々は「カイロー(χαίρω)」で、「喜ぶ」という意味だよ。
ワールド・イングリッシュ・バイブルだと「Rejoice(喜ぶ)」と訳されている。
イエスは弟子たちに近づき、次のように仰せになった、
「すべての国の人々を弟子にしなさい。父と子と聖霊の名に入れる洗礼を授け、
わたしがあなた方に命じたことを、すべて守るように教えなさい。
わたしは代の終わりまで、いつもあなた方とともにいる」。