1.共観福音書
文字数 1,274文字
すなわち『マタイ』『マルコ』そして『ルカ』だ。
これらの三つは特に類似性が高く、共観表を作って比較検討がされた。
それゆえに「共観福音書」と呼ばれるようになったんだ。
相違が見いだせれば、その相違は何故生まれたのかを知りたくなる。
新たな知は新たな好奇心を生み、その連鎖は限りなし。
まこと、草どもの業(ごう)と言えましょう。
20世紀フランスの聖書学者マリー・エミール・ボイスマード。
そしてフィリップ・ローランド、デルバート・ロイス・バーケット。
彼らによって発展された「複数資料仮説(Multi-source hypothesis)」だ。