天使と悪魔の聖書漫談

15.殺してはならない、だが死刑だ

エピソードの総文字数=857文字

十戒(じっかい)に続いて契約の法典の話だね。

そこには祭壇の造り方とか、同胞奴隷に関する規定なんかがある。

人が大勢おったら決まりごとが必要やからな。

ハンムラビの教えやで。

聖書にもハンムラビ法典に似た一節が出てくるんだ。

「お前の命には命、目には目、歯には歯、手には手、足には足、火傷には火傷、切り傷には切り傷、打ち傷には打ち傷をもって償わなければならない」

全く同じってわけではないんやろけど、影響はありそうやな。
ところで十戒では「殺してはならない」と言っていたけれど、

法典では色んな罪に対して死刑が適用されている。

だから「殺してはならない」というのは絶対に殺すなというのではない。

正しい理由があれば殺すことも仕方ないという厳しい世界観がある。

以下の者は死刑に処せられる。

・故意に人を打って人を死なせた者

・父または母を打つ者

・人を誘拐した者

・父または母を呪う者

まあ、だいたい妥当なんちゃう?

呪いもガチの時代やしな。

牛が人を突き殺した場合。

もしその牛が以前から突く癖のある牛で、所有者が注意を守らなかったら。

その所有者も殺されなければならない。

えらい細かいな。
法律を見て「細かい」と思ったことは、実際に起きたことだろうね。

間接的な殺人をどう取るかという問題だよ。

女魔術師を生かしておいてはならない。
女魔術師さん、なんか悪いことしたん?
いや、たぶんしてない。

と言うか、聖書に女魔術師は登場しない。

どういう意図があるか、よく分からない。

獣と寝る者は誰であろうと、死刑に処せられる。
ああー。なるほどやな。
何が「なるほど」なの?
よくあっちで「ケモナー」が取り沙汰されるやろ?

死刑になるほど罪深いことやってんな、って。

まあ、決して無関係というわけではないかもね。

歴史的な背景を背負っているわけだ。

他の神々に生贄を捧げる者は滅ぼし尽くされる。
俺以外の神を拝む奴はぶっ殺す。
安息日に仕事をする者は誰であろうと、死刑に処せられる。
うーん……。
安息日に仕事を“させる”者は誰であろうと、死刑に処せられる。

こっちの方がええんちゃう?

たしかに。

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