天使と悪魔の聖書漫談

9.ヨセフ、エジプトに売られる

エピソードの総文字数=897文字

ヤコブの12番目の子、ヨセフは夢を見た。

太陽と月と11の星が自分にひれ伏す夢を。

それを告げると父ヤコブと兄弟たちはヨセフを叱った。

まるで父と母、11人の兄弟がヨセフにひれ伏すかのような夢だと思ったのだ。

なんとなく生意気なクソガキやなってのは分かる。

でもなんか、主人公っぽい雰囲気かもしてるやないか。

(ミカちゃん、口悪いなあ……)
「生意気」というのは、そうだったのかもしれないね。

ヨセフは他の兄弟たちに嫌われて、売り飛ばされることになるんだから。

ユダは兄弟たちに言った

「弟を殺しても益は無い。ヨセフをイシュマエル人に売ろう」

「あれはわれわれの弟、肉親なのだから」

ユダさん、かなり好き勝手言ってはりますなあ。

普通は肉親を売り飛ばさんやろ。

てか、イシュマエル人て何者や。

ユダヤ人とイスラームの伝統ではイシュマエル人は全てのアラブ人の祖先らしいよ。
ヨセフの兄弟たちはヨセフの服を奪って、ヤギの血をかけた。

それを父ヤコブに見せて、ヨセフは死んだと思わせる。

実際にはヨセフはエジプトに売り飛ばされてしまうんだけれど。

そんで、ヨセフはこれからどうなるんや?
まさか売られておしまい、なんてことはないんやろ?
そうだね。

一言で表すと、ヨセフのチート無双物語の始まりかな。

ヨセフがやることなすこと全部うまくいくから、

エジプト人の主人ポティファルの評価もぐんぐん高まっていく。

たいしたもんやな。
神の祝福ってやつさ。

けれど、彼は体つきが良くて容姿も整っていた。

そのせいで騒動を起こしてしまう。

ははあ。

女がらみやろなあ。

ファラオの廷臣で侍従長のエジプト人ポティファルがヨセフの主人となった。

その妻はヨセフに目をつけ、「一緒に寝なさい」と言った。

ヨセフは拒んだが、彼女は毎日ヨセフに言い寄った。

ある日、家に誰もいない時、彼女はヨセフの上着を掴んだ。

そして「一緒に寝なさい」と言った。

ヨセフは逃げたが、上着は彼女の手元に残った。

すると彼女は大声で叫んで人を呼び、ヨセフが自分にいたずらしようとしたと言った。

ヨセフは投獄された。

痴漢冤罪やないか。
神に祝福されていると言っても奴隷の身分だからね。

訴えられたら勝ち目なんか無いのさ。

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