27.離婚について

エピソード文字数 1,028文字

ファリサイ派の人々がイエスを試みようとして、

「何か理由さえあれば、夫が妻を離縁することは許されていますか」と尋ねた。

この問いに対し、イエスは『創世記』を持ち出してダメだと言う。

夫婦は神が合わせたものであって、人間が離して良いものじゃない。

『創世記』第2章18節

また神である主は仰せになった、

「人がひとりでいるのはよくない。彼にふさわしい助け手を造ろう」。


『創世記』第2章24節

それ故、男は父母を離れて、妻に結ばれ、二人は一体となる。

男がいつまでも両親に助けてもろとったらあかんねんで。

ちゃんと嫁さんもろて、家族を作っていくんや。

国や地域によって、事情は異なるけどね。

しかしファリサイ派の人々はそれに反論した。

離縁について離縁状を出すなど、モーセが定めたのは何故かとね。

『申命記』第24章1節

人が妻を迎えて結婚してから、妻に何か恥ずべきことがあるのが分かり、

気に入らなくなったなら、離縁状を書いて彼女に手渡し、家を去らせる。

なんと一方的な。

男は気に入らなくなれば女を捨てても良いと?

このファリサイ派の反論に対しイエスは「あなた方の心が頑なだから」と言った。

要するに、ぎゃあぎゃあ騒ぐから仕方なしにそう定めたというわけだ。

律法に反する結婚ではないのに離縁する者は、姦淫を罪を犯していると言う。

そしたら今度は弟子たちが騒ぎ始める。

弟子たちはイエスに言った、

「夫婦関係がそのようなものなら、結婚しないほうがましです」。

まさかの攻撃。

これはイエス様もたじろいだんちゃうか?

内心どうだったかは分からないけどね。

イエスは「天の国のために結婚しない」者もいると言って弟子たちを諭した。

万人に受け入れられることではないと理解を示したんだ。

これに従って、カトリック教会では基本的に離婚を禁じている。

そして非合法だったり、無効な婚姻については取り消しを認めているのさ。

多くのプロテスタント教会においては、離婚はあくまで最終手段とされている。

しかし教義に離婚の禁止があるというわけではない。

そのあたり、カトリックに比べると緩い感じはするね。

離婚して良いだの、いけないだの。

そのようなことで騒ぐなら最初から結婚など不要でしょう。

愛する者同士が互いに愛をはぐくめばよろしい。

それが男同士であれ、女同士であれ。

外国人であろうと、年齢に開きがあろうとも。

ただ愛し合えば良く、なにゆえ結婚などにこだわるのかしら。

どうしてだろうね。

その愛とやらが、二人だけのものではないと感じているからかも。

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登場人物紹介

【ミカ】(性別:無性 時々 男性)

神様の命令で人々を見守ることになった大天使ミカエル。サタニャエルくんに色々教えてもらう生徒役。ただ何も知らないお馬鹿ではなく、それなりに常識人。特に戦争に関することはなかなか詳しい。無意味な殺戮は嫌うが、戦争そのものは悪と見做さない。ビヨンデッタの作った「ケーキ」にトラウマがある。


(うんちく)

その名は「神に似たるものは誰か」という意味を持つ。ミカエルはMa-Ha-Elと分解され、「偉大なる神」の意味ともされる。天軍の総帥であり、右手に剣を持った姿で描かれる。


聖書において天使の翼に関する記述は無い。その造形はギリシア神話における勝利の女神ニケ(Nike)が由来であると考えられている。


ミカエル、最大の見せ場は新約聖書『ヨハネの黙示録』12である。そこには以下のような記載がある。

「かくて天に戰爭おこれり、ミカエル及びその使たち龍とたたかふ。龍もその使たちも之と戰ひしが、勝つこと能はず、天には、はや其の居る所なかりき。かの大なる龍、すなわち惡魔と呼ばれ、サタンと呼ばれたる全世界をまどはす古き蛇は落され、地に落され、その使たちも共に落されたり。」

おそらくは翼の生えた勝利の女神と、戦争における戦士の姿とが融合され、現代におけるミカエルのイメージを形作ったのであろう。

【サタニャエル】(性別:???)

ミカちゃん一人だと心配なので付いて来た。色んなことに詳しい黒猫。「サタニャエル」を名乗っているが、悪魔サタナエルと同一視されるかは謎。ビヨンデッタから「サマエル」と呼ばれてもおり、そうであれば楽園でイヴを誘惑した蛇であるとも言える。非常に好奇心旺盛で勉強熱心。たまに悪魔っぽいが、基本的には常識的。


(うんちく)

「猫に九生有り」のことわざは、高いところから落ちてもうまく着地してしぶとく生き残る、タフさから来ていると考えられる。何故「九生」なのかは定説は無いが、エジプト神話の猫頭の女神バステトが九つの魂を持っていたことに由来するのではないか、と言われる。そのようにしぶとい猫を殺すには「好奇心」が効果的であるとことわざは言う(「好奇心は猫を殺す」)。つまり人に知恵を与えたサマエルが、その罪によって神の罰を受けることの暗示として、サタニャエルというキャラクタは造られている。


サマエルは「神の悪意」という意味を持つ。12枚の翼を持つことから、堕天使ルシファーとも同一視される。

【ビヨンデッタ】(性別:男性 or 女性)

ミカを「お姉さま」と慕う悪魔の少女。その正体はソロモン72柱序列第1位ともされる魔王ベルゼブブ。ニーチェを好み、強き者が強くある世界こそが最も美しいと考えている。人間を「草」と呼び、その愚鈍さを嘲笑する。


(うんちく)

作中にあるように、ベルゼブブの由来はウガリット神話における豊穣の神バアル・ゼブル。バアルの信仰は旧約聖書において偶像崇拝として忌み嫌われ、度々敵対した。バアル・ゼブルをバアル・ゼブブと読み替えることで、その意味を「気高き主」から「蠅の王」へと貶めた。


「ビヨンデッタ」の名前は幻想小説の父J・カゾットの『悪魔の恋』に由来する。主人公のアルヴァーレは知的好奇心により悪魔ベルゼブブを呼び寄せ、そのベルゼブブは「ビヨンデット」という名の少年として彼に仕えた。やがて「ビヨンデット」は「ビヨンデッタ」という少女となり、アルヴァーレに強く愛を語る。そしてアルヴァーレは苦悩の末にビヨンデッタを愛してしまう。あまりにあっけない結末についてはここで語らない。


ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』は死の象徴として蠅が描かれる。また、理性を凌駕する闘争心は豚の首として表れた。作中でビヨンデッタが豚肉を好んでいるのも、そうした背景による。

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