3.禁じられた性関係

エピソード文字数 845文字

肉親の者に近づき、隠し所をあらわにしてはならない。

母親の隠し所をあらわにしてはならない。

姉妹の隠し所をあらわにしてはならない。

孫娘の隠し所をあらわにしてはならない。

叔母/伯母の隠し所をあらわにしてはならない。

肉親の妻の隠し所をあらわにしてはならない。

娘の隠し所をあらわにしてはならない。

「隠し所」ってなんやろな。

まあ、だいたい想像つくけど。

たぶん想像の通りで、性器のことだね。

それを「あらわにする」というのは、性行為を意味する。

直接的な表現を避けたんやな。

神様もうぶなとこあるやないか。

うぶかどうかはさて置き。

ここでは近親相姦について厳しく禁止しているんだ。

妻の存命中にその姉妹を娶り、妻と争わせ、妻の傍らでその隠し所をあらわにしてはならない。
とんでもない状況やな。

こんなんいちいち想定せなあかんかったんか。

嫁さんをこないな目に遭わせる男はうちがこの剣で裁いたる。
隣人の妻と交わってはならない。
「不倫は文化」とほざくやからもおるそうやな。

次はサタニャエルくんに始末してもらおか。

コキュートスに沈めておくよ。
男と寝てはならない。
ここでの対象は男だから、同性愛を禁じているわけだね。
これは現代では非常に難しい問題なんだ。

同性愛を容認する風潮は正統派のユダヤ教徒にすればとても容認できない。

1990年代以降、イスラエルの都市テルアビブでゲイパレードが行われてきた。

2005年、参加者3名が超正統派ユダヤ教徒にナイフで刺されるという事件が起きた。

彼は12年の禁固刑を言い渡され10年後の2015年に釈放されるんだけど……、

釈放された3週間後に、パレードで16歳の少女を殺すという事件を起こしてしまった。

原理主義者からすれば同性愛は死刑に値する行為やからな。

せやかて、勝手な死刑が許されるわけあらへん。

聖書は時代に合わせて多少の解釈は出来ても、改正は出来ないからね。

今後もこういう問題は長引くと思うよ。

獣と交わってはならない。
たまにそういう話、聞くけどな。
だからこそ、聖書で禁じられているんだろうね。
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登場人物紹介

【ミカ】(性別:無性 時々 男性)

神様の命令で人々を見守ることになった大天使ミカエル。サタニャエルくんに色々教えてもらう生徒役。ただ何も知らないお馬鹿ではなく、それなりに常識人。特に戦争に関することはなかなか詳しい。無意味な殺戮は嫌うが、戦争そのものは悪と見做さない。ビヨンデッタの作った「ケーキ」にトラウマがある。


(うんちく)

その名は「神に似たるものは誰か」という意味を持つ。ミカエルはMa-Ha-Elと分解され、「偉大なる神」の意味ともされる。天軍の総帥であり、右手に剣を持った姿で描かれる。


聖書において天使の翼に関する記述は無い。その造形はギリシア神話における勝利の女神ニケ(Nike)が由来であると考えられている。


ミカエル、最大の見せ場は新約聖書『ヨハネの黙示録』12である。そこには以下のような記載がある。

「かくて天に戰爭おこれり、ミカエル及びその使たち龍とたたかふ。龍もその使たちも之と戰ひしが、勝つこと能はず、天には、はや其の居る所なかりき。かの大なる龍、すなわち惡魔と呼ばれ、サタンと呼ばれたる全世界をまどはす古き蛇は落され、地に落され、その使たちも共に落されたり。」

おそらくは翼の生えた勝利の女神と、戦争における戦士の姿とが融合され、現代におけるミカエルのイメージを形作ったのであろう。

【サタニャエル】(性別:???)

ミカちゃん一人だと心配なので付いて来た。色んなことに詳しい黒猫。「サタニャエル」を名乗っているが、悪魔サタナエルと同一視されるかは謎。ビヨンデッタから「サマエル」と呼ばれてもおり、そうであれば楽園でイヴを誘惑した蛇であるとも言える。非常に好奇心旺盛で勉強熱心。たまに悪魔っぽいが、基本的には常識的。


(うんちく)

「猫に九生有り」のことわざは、高いところから落ちてもうまく着地してしぶとく生き残る、タフさから来ていると考えられる。何故「九生」なのかは定説は無いが、エジプト神話の猫頭の女神バステトが九つの魂を持っていたことに由来するのではないか、と言われる。そのようにしぶとい猫を殺すには「好奇心」が効果的であるとことわざは言う(「好奇心は猫を殺す」)。つまり人に知恵を与えたサマエルが、その罪によって神の罰を受けることの暗示として、サタニャエルというキャラクタは造られている。


サマエルは「神の悪意」という意味を持つ。12枚の翼を持つことから、堕天使ルシファーとも同一視される。

【ビヨンデッタ】(性別:男性 or 女性)

ミカを「お姉さま」と慕う悪魔の少女。その正体はソロモン72柱序列第1位ともされる魔王ベルゼブブ。ニーチェを好み、強き者が強くある世界こそが最も美しいと考えている。人間を「草」と呼び、その愚鈍さを嘲笑する。


(うんちく)

作中にあるように、ベルゼブブの由来はウガリット神話における豊穣の神バアル・ゼブル。バアルの信仰は旧約聖書において偶像崇拝として忌み嫌われ、度々敵対した。バアル・ゼブルをバアル・ゼブブと読み替えることで、その意味を「気高き主」から「蠅の王」へと貶めた。


「ビヨンデッタ」の名前は幻想小説の父J・カゾットの『悪魔の恋』に由来する。主人公のアルヴァーレは知的好奇心により悪魔ベルゼブブを呼び寄せ、そのベルゼブブは「ビヨンデット」という名の少年として彼に仕えた。やがて「ビヨンデット」は「ビヨンデッタ」という少女となり、アルヴァーレに強く愛を語る。そしてアルヴァーレは苦悩の末にビヨンデッタを愛してしまう。あまりにあっけない結末についてはここで語らない。


ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』は死の象徴として蠅が描かれる。また、理性を凌駕する闘争心は豚の首として表れた。作中でビヨンデッタが豚肉を好んでいるのも、そうした背景による。

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