8.盲人セリドニアス
文字数 1,225文字
弟子たちはイエスに尋ねて言った、
「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、誰が罪を犯したからですか。
この人ですか。それともこの人の両親ですか」。
わたしたちはまだ日のあるうちに行わなければならない。
誰も働くことのできない夜が来る。
世にいる間、わたしは世の光である。
教えるまでクレタ島を出ることを許さないというので、仕方なくその術を教えた。
しかしその後、ポリュイードスはグラウコスに、自分の口めがけて唾を吐くよう命じた。
グラウコスがそれに従うと、教わったことを全て忘れてしまったという。
ニニギノミコトがイワナガヒメを「醜い」という理由で追い払った時のことだ。
イワナガヒメは恨んで唾を吐き、泣いて、人は木の花のように移ろい衰えると言った。
ゆえに人の寿命は短くなったという伝説だね。
両名はそれぞれ繁栄と長寿を表す存在ですわね。
しかしニニギノミコトは美人のコノハナサクヤヒメだけで良いと言った。
まったく、外見に惑わされる愚かな男ですこと。