17.ザアカイ
文字数 1,397文字
そこに、ザアカイという名の男がいた。
彼は徴税人の頭で、金持ちであった。
けれど徴税人であったマタイと同じく、ザアカイに罪を見せる場面は無い。
ザアカイという名前自体、ヘブライ語で「純粋」とか「無垢」という意味になる。
彼はイエスがどんな人物か見ようとして現れた。
そこでいちじく桑の木に登った。
イエスはそこを通りかかると、見上げて仰せになった、
「ザアカイ、急いで下りて来なさい。今日、わたしはあなたの家に泊まるつもりだ」。
フランスにロカマドゥール(Rocamadour)という地域がある。
その名の由来は『聖アマドゥールの岩』(la roque de Saint Amadour)
その聖アマドゥールこそザアカイだという伝説が存在するんだ。
源義経とチンギス・カンを同一視するような話ですわね。
源義経は他にアイヌ神話のオキクルミとも言われたりしましたわね。
人気者は何かしら、そういった伝説が生まれるものなのでしょう。