10.ベタニアのラザロ
文字数 1,718文字
そのラザロとは別人、と言いたいところだけど。
その二人を結び付けて考える人もいるらしい。
(『All the People in the Bible』Richard R. Losch 参照)
「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、たとえ死んでも生きる。
生きていて、わたしを信じる者はみな、永遠に死ぬことはない。このことをあなたは信じるか」。
マルタは答えた、
「はい、主よ、あなたがこの世に来られるはずの神の子、メシアであると、わたしは信じております」。
死んだ人の姉妹マルタは言った、
「主よ、もう臭くなっています。四日目ですから」。
彼らは信仰によって人々を束ね、エルサレムという「国家」を運営している。
祭政一致ってやつさ。
だからもし人々が皆、イエスを信じるようになると、その存在意義を失ってしまう。
言うことを素直に聞かない面倒な連中でもある。
しかしもしサンヘドリンが弱体化すれば、ローマにとってはまたとないチャンス。
エルサレムを征服する好機と言えるだろう。
(Ellicott's Commentary for English Readers 参照)