32.王子の結婚披露宴
文字数 1,220文字
王は披露宴に招いた人々を迎えに、僕(しもべ)たちを遣わしたが、
その人々は来ようとしなかった。
ある者は畑に、ある者は商売に出かけ、他の者たちは王の僕を殺してしまった。
「大通りに行って、誰でもよいから、出会う人を披露宴に招きなさい」。
僕たちは通りに出て、悪人であれ善人であれ集めてきた。
こうして、披露宴は客でいっぱいになった。
王は彼に向って、
「友よ、どうして婚礼の礼服をつけずに、ここに入ってきたのか」
と尋ねたが、その人は何も答えなかった。
王は給仕たちに命じて、その礼服をつけていない人を外に放り出させた。
礼服とはつまりイエスの語る正しい神の教え。
従来のユダヤの服を脱ぎ、新しい服に着替えよという比喩表現なのさ。
わたしたちはみな、汚れた者のようになり、
正しい行いもみな、汚れた下着のようになっています。
わたしたちはみな、木の葉のように枯れ、
悪行は、風のようにわたしたちを吹き払います。
主のことで、わたしは大いに喜び、
わたしたちの神のことで、わたしの心は弾む。
まことに、主はわたしに救いの衣を身につけさせ、
正義のマントをまとわせてくださった。
花婿が栄冠で、
花嫁が宝石で身を飾るように。