天使と悪魔の聖書漫談

11.モーセの死

エピソードの総文字数=703文字

モーセはモアブ平原からネボ山、つまりエリコの向かい、ピスガの頂に登った。
ピスガの頂について正確な位置は分からない。

ネボ山にしても、ここが聖書に書かれた場所かどうか……。

議論の分かれるところらしい。

ショッピングモールにレストラン?

教会近くにトイレまであるじゃない。

ヨルダン西部の山だけれど、未開の地ってわけじゃない。

日本からツアーでの旅行客も多いんだよ。

こんな殺風景なところに何を見に行くのやら。
人はただ目に見えるものだけを見るのではないからね。
神様はモーセに行った。

「お前の目に約束の地を見せたが、お前はそこに行くことはできない」

そしてモーセはモアブの地で死んだ。

彼は120歳まで生き、気力が衰えることもなかった。

やれやれ、口うるさい老人がようやくくたばったわね。
苦しみの連続だったでしょう。

おとなしく眠りなさいな。

ここにトーラー、モーセ五書は終わりを告げる。

いよいよヨシュアの出番が来る。

ヌンの子、ヨシュアは知恵の霊に満ちている。

モーセが彼の上に手を置いたゆえ。

知恵の霊?

ヨシュアは知恵を持っていた、ということ?

そういうわけじゃない。

あくまで「知恵の霊」であって「知恵」そのものじゃない。

彼が備えていたのはリーダーシップのようなものだよ。

単純な知識でもない。

人を導く力を持っていたんだろうね。

サタニャエルのおかげで面白いものが見られたわ。

草どもも案外に様々な生え方をするものなのね。

だろう?

見ていて飽きないと思うよ。

とは言え、いつまでも付き合っていられないわね。

お姉さまのケーキを焼く時間が無くなってしまうから。

そろそろ帰るとしましょう。

ではまたね、……サマエル。
またいつでもおいで、……ベルゼビュート。

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