天使と悪魔の聖書漫談

9.少年ダビデ

エピソードの総文字数=778文字

主は新たに王を立てると告げた。

サムエルはそれに従い、一人の少年に会った。

ベツレヘムに住むエッサイの子、ダビデである。

でかっ!
多くの人は写真でしか見ないし、比較対象が分からないから等身大だろうくらいに思うよね。

ミケランジェロの傑作、ダヴィデ像は台座を入れると5.17メートル。

台座無しでも4メートルを超す大型の像なんだ。

ちなみにこの写真は、埃を払う作業中のもの。

大仏のすす払いみたいなもんだね。

そら、ほっといたら埃くらいたまるわな。

美術館やら博物館の仕事は展示よりも保存管理がメインや言うし。

ともあれ、ついにサムエルはサウルを捨てて、新しい王を見つけたんやな。

ダヴィデ像は立派な大人やろけど、出会った時はまだちっこい男の子なんか。

主の霊はサウルから離れ、主から遣わされた悪霊(あくれい)がサウルを怯えさせた。
悪霊?

ルネ・デカルトが『方法序説』で持ち出した、あの?

どうだろう。

デカルトは敬虔なクリスチャンだったから、影響はあったかもね。

ここは、強迫観念に伴う鬱状態を表現している、と言われる。

そしてさらに続く場面、ダビデの竪琴はまさに音楽療法の創成期さ。

サウルは家来に、竪琴の上手な者を尋ねた。

ある若者が、それはエッサイの子であると答えた。

サウルはエッサイに使者を送り、ダビデをよこすように伝えた。

ダビデはサウルに仕えることになった。

サウルは彼を非常に愛し、ダビデはサウルの武器を運ぶ従者となった。

ダビデの竪琴を聴くとサウルは気が晴れ、悪霊は離れた。

神より出たる惡鬼サウルに臨めるとき

ダビデ琴を執り手をもてこれを弾に

サウル慰さみて愈え惡鬼かれをはなる

文語訳聖書だね。

古めかしい言葉遣いが味わい深い。

しかしサウルはダビデを愛したのね。

今のところはまだ自分を脅かすものとは思っていなかった。

そういうことかしら?

王からも愛されるほどに魅力的な人物。

そういう流れかな。

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