4.ツォバ王ハダドエゼル

エピソード文字数 1,013文字

エルサレムを都市とした後、ダビデは様々な人と出会う。

ダビデに助言をする預言者ナタンとか。

ヨナタンの子メフィボシェドとかね。

そして戦いも続く。

その代表格がツォバの王ハダドエゼルだ。

ツォバはアラム人の国。

現在のレバノン南部に位置する。

対するイスラエルは南から勢力を伸ばしてきましたわ。

衝突するのは必定でありました。

ダビデは勢いに乗っとるからな。

けっこううまいこと戦ったんとちゃうか?

ダビデはペリシテ人を討ち、メテグ・アンマを奪った。

アラム人、ツォバの王ハダドエゼルはユーフラテス川流域の支配権を確立しつつあった。

ダビデはハダドエゼルと戦い、これに勝利した。

また、同じくアラム人の住むダマスカスからも援軍があったが、ダビデはこれも退けた。

連戦連勝。

少年の頃から戦い続けたダビデは、向かうところ敵無しだった。

ペリシテ人、アラム人、エドム人の近隣諸国と戦い、常に勝利する。
アモン人の王が代替わりし、ハヌンが王となった。

ダビデは弔問の使節を送ったが、彼らはスパイと疑って追い返した。

その際に髭を半分そり落とし、服を尻のところまで半分切り取るという辱めを与えた。

髭を半分切られたって……。

それがどうしたというのかしら。

服だって半分残してもらえたのだから、ありがたく思いなさい。
『レビ記』に「もみあげ」と「髭の両端」を切り落としてはいけないと書いてある。

髭を切るという行為は、相手の信仰を傷つける行為になるのさ。

アモン人たちはアラム人たちの援軍を得て陣を敷いた。

ダビデはヨアブを派遣し、これに対抗した。

ヨアブは前後挟み撃ちにされていることに気付いたが、精鋭によって撃破した。

相手の作戦とかどうでもようなるくらいに強いな。
ひょっとしたら何かの策で対抗したのかもしれないけどね。

ヨアブはアブネル殺しの件は置きつつ、歴戦の勇士だ。

ツォバの王ハダドエゼルは総司令官ショバクを先頭に援軍を送った。

これにはダビデ自身がイスラエル全軍をもって応戦した。

総司令官ショバクは戦死。

敗走したアラム人はアモン人への助勢を断念した。

この戦争の後、ダビデはアモン人の住む水の町ラバを攻略した。

そしてアモン人全ての町でアモン人をレンガ造りなどの労働に使役する。

これによりアモン人との戦争は終結した、と聖書には書かれている。
王に従うのは、戦争に勝利してこそ。

ダビデはまさにイスラエルの王に相応しかったわけやな。

強い者がその強さを自由に振るう。

なんと素晴らしいことでしょう。

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登場人物紹介

【ミカ】(性別:無性 時々 男性)

神様の命令で人々を見守ることになった大天使ミカエル。サタニャエルくんに色々教えてもらう生徒役。ただ何も知らないお馬鹿ではなく、それなりに常識人。特に戦争に関することはなかなか詳しい。無意味な殺戮は嫌うが、戦争そのものは悪と見做さない。ビヨンデッタの作った「ケーキ」にトラウマがある。


(うんちく)

その名は「神に似たるものは誰か」という意味を持つ。ミカエルはMa-Ha-Elと分解され、「偉大なる神」の意味ともされる。天軍の総帥であり、右手に剣を持った姿で描かれる。


聖書において天使の翼に関する記述は無い。その造形はギリシア神話における勝利の女神ニケ(Nike)が由来であると考えられている。


ミカエル、最大の見せ場は新約聖書『ヨハネの黙示録』12である。そこには以下のような記載がある。

「かくて天に戰爭おこれり、ミカエル及びその使たち龍とたたかふ。龍もその使たちも之と戰ひしが、勝つこと能はず、天には、はや其の居る所なかりき。かの大なる龍、すなわち惡魔と呼ばれ、サタンと呼ばれたる全世界をまどはす古き蛇は落され、地に落され、その使たちも共に落されたり。」

おそらくは翼の生えた勝利の女神と、戦争における戦士の姿とが融合され、現代におけるミカエルのイメージを形作ったのであろう。

【サタニャエル】(性別:???)

ミカちゃん一人だと心配なので付いて来た。色んなことに詳しい黒猫。「サタニャエル」を名乗っているが、悪魔サタナエルと同一視されるかは謎。ビヨンデッタから「サマエル」と呼ばれてもおり、そうであれば楽園でイヴを誘惑した蛇であるとも言える。非常に好奇心旺盛で勉強熱心。たまに悪魔っぽいが、基本的には常識的。


(うんちく)

「猫に九生有り」のことわざは、高いところから落ちてもうまく着地してしぶとく生き残る、タフさから来ていると考えられる。何故「九生」なのかは定説は無いが、エジプト神話の猫頭の女神バステトが九つの魂を持っていたことに由来するのではないか、と言われる。そのようにしぶとい猫を殺すには「好奇心」が効果的であるとことわざは言う(「好奇心は猫を殺す」)。つまり人に知恵を与えたサマエルが、その罪によって神の罰を受けることの暗示として、サタニャエルというキャラクタは造られている。


サマエルは「神の悪意」という意味を持つ。12枚の翼を持つことから、堕天使ルシファーとも同一視される。

【ビヨンデッタ】(性別:男性 or 女性)

ミカを「お姉さま」と慕う悪魔の少女。その正体はソロモン72柱序列第1位ともされる魔王ベルゼブブ。ニーチェを好み、強き者が強くある世界こそが最も美しいと考えている。人間を「草」と呼び、その愚鈍さを嘲笑する。


(うんちく)

作中にあるように、ベルゼブブの由来はウガリット神話における豊穣の神バアル・ゼブル。バアルの信仰は旧約聖書において偶像崇拝として忌み嫌われ、度々敵対した。バアル・ゼブルをバアル・ゼブブと読み替えることで、その意味を「気高き主」から「蠅の王」へと貶めた。


「ビヨンデッタ」の名前は幻想小説の父J・カゾットの『悪魔の恋』に由来する。主人公のアルヴァーレは知的好奇心により悪魔ベルゼブブを呼び寄せ、そのベルゼブブは「ビヨンデット」という名の少年として彼に仕えた。やがて「ビヨンデット」は「ビヨンデッタ」という少女となり、アルヴァーレに強く愛を語る。そしてアルヴァーレは苦悩の末にビヨンデッタを愛してしまう。あまりにあっけない結末についてはここで語らない。


ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』は死の象徴として蠅が描かれる。また、理性を凌駕する闘争心は豚の首として表れた。作中でビヨンデッタが豚肉を好んでいるのも、そうした背景による。

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