天使と悪魔の聖書漫談

5.ユダ・イスラエル同盟

エピソードの総文字数=1,287文字

ユダ王アサの子ヨシャファト。

そしてヨラム、アハズヤの代まで、ユダ王国はイスラエル王国と蜜月の関係にあった。

それは政略結婚によってなされる。

イスラエル王アハブの娘アタルヤが、ユダ王ヨシャファトの息子ヨラムに嫁いだ。

そして共にアラム人との戦いを始めるのさ。

アタルヤと言えば、例の悪女ですわね。

自分の孫を殺そうとしたと言われている。

『歴代誌』はそこを強調する。

ヨシャファトが犯した罪は、神を省みないイスラエル王国と同盟を結んだこと。

ヨラムの罪はアタルヤを妻とし、イスラエルと同じ過ちを犯したこと。

そしてアハズヤの罪はアタルヤを母に持ち、その言いなりになったことだ。

悪いのは全部イスラエル、みたいな話やな。

ユダ王国はユダ王国なりの考えがあって行動したんやろうに。

これから国を再建しようってところだ。

ユダ王国には立派な国であってほしいよね。

ヨシャファトはエルサレムにおいて司法制度を確立した。

主に関することは祭司長アマルヤが担当した。

そして王に関することはユダの指導者イシュマエルの子ゼバドヤが担当した。

モアブとアンモンがユダに攻め入ってきた。

レビ人ヤハジエルに主の霊が臨み、神自身が敵を滅ぼすと告げた。

モアブとアンモンは互いに滅ぼし合った。

イスラエルと盟を結んだことは失点であっても、ヨシャファトは優秀な王だった。

内政と軍事において良い結果を残したことでそれを表していますわね。

だけど、子のヨラムは良いとこ無しだ。

彼は長子ゆえに国王となったけれど、その後で他の兄弟たちを殺してしまう。

宗教的な対立があったのではないか、と言われているね。

預言者エリヤからユダ王ヨラムに一通の手紙が届いた。

「あなたは内臓の重い病にかかる」

「日に日に内臓が外に出るようになる」

こわっ……。

こんなん呪いの手紙やんけ。

死にたくなければ、同じ内容の手紙を3名に送りましょう。
ちゅうか、これ何の病気なんやろ。
2005年に公開されている論文では大腸がんではないかと書かれていた。

イスラエル国立ネゲヴ・ベン=グリオン大学所属、

リュボーフィ(Liubov Ben-Noun)教授によるものだね。

ユダ王ヨラムが40歳という若さで病に倒れ、子のアハズヤが22歳で王となった。

彼は母親であるアタルヤに従って神の言うところの「悪」を行った。

そしてイスラエル王ヨラムと共にアラム王ハザエルと戦った。

名前のややこしいところやな。

お父さんと同じ名前の同盟相手とか、ちょっと親近感湧くんとちゃうか?

アラム王ハザエルとの戦いで、イスラエル王ヨラムは傷を負った。

ユダ王アハズヤは彼を見舞うためにイズレエルへと向かった。

主がアハブの家のものを絶つため、イエフに油を注いだ。

イエフはイスラエル王ヨラムを殺した。

サマリアへと逃げたユダ王アハズヤも探し出して殺した。

『列王記』の通りですわね。

これにてユダ・イスラエル同盟は崩壊となりましてよ。

正確にはまだ、アタルヤという架け橋が残っている。

彼女はアハブの血筋であり、次期ユダ国王の祖母という立場にある。

しかしそんな細い糸もあっけなく断ち切られるのは、以前見た通り。

3代に渡る絆もあっけないものさ。

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