20.アレクサンドロス1世バラスの死
文字数 1,506文字
デメトリオス1世ソテルには、デメトリオス2世ニカトルという息子がいた。
ヨナタンはこのニカトルと敵対した。
ニカトルの部下アポロニオスと戦い、これを撃破したんだ。
彼はアレクサンドロス1世バラスの義父であり、町々の人々は歓迎した。
しかしプトレマイオス6世はそれぞれの町に兵を駐留させた。
互いに挨拶を交わし、そこで一夜を明かした。
そしてデメトリオス2世ニカトルに使者を遣わして言った。
「アレクサンドロスの妻となったわたしの娘をあなたに与えよう」
「そしてあなたが父の王国を治めるようにしてあげよう」
「あの男はわやしを殺そうとしたので、娘をやったことを後悔している」
そして首都アンティオキアに入り、アジア王の冠を戴いた。
プトレマイオス6世の行いを聞くと、彼と戦うために進軍した。
しかしプトレマイオス6世に返り討ちにされ、アラビアへと逃れた。
その地でアラビア人ザブディエルによって首を切られ、バラスは死んでしまった。
しかしプトレマイオス6世もその三日後に死んでしまった。