天使と悪魔の聖書漫談

8.サウルとサムエルの決裂

エピソードの総文字数=845文字

サムエルはサウルにアマレク人を攻め滅ぼすように告げた。

アマレク人のみならず、その家畜をも奉納物として滅ぼせ。

それは神様の言葉である。

サムエルの言葉に従い、サウルは兵を招集する。

そしてアマレク人の町に攻め込んだ。

滅ぼせか。

毎度のことやな。

しかしサウルはその命令を破ってしまう。
なんでや。
もったいなかったから、と言う風に書かれている。

そりゃあ、せっかくの家畜を燃やして捧げるのは惜しいよね。

また、アマレク人の王アガグも生け捕りにしたまま、処刑を怠った。
あらあら。

言うことを聞かない坊やはお仕置きですわね。

サムエルの怒る姿が楽しみですこと。
主がサウルを王にしたことを悔やんでいる。

それゆえにサムエルは気持ちを高ぶらせ、夜通し主に向かい叫び求めた。

現実主義路線のサウルと、あくまで神に従うサムエルの違いが如実に出てしまった。

多かれ少なかれ似たような関係を身近に感じる人も多いだろうね。

顧客にいい顔をする営業と、技術的、労力的負荷を一気に引き受けるエンジニアとかさ。
顧客が神で、営業が預言者サムエル。

そんで、エンジニアが現場のサウルか。

分からんでもないな。
そしてイスラエル王国株式会社において顧客の声は絶対だ。

しわ寄せだけじゃなく、責任も全部現場に下りてくる。

サムエルはサウルにその罪を強く指摘した。

そしてその場を去り、主がサウルから王位を取り上げたと言った。

サウルは悔いて、主に祈りを捧げた。

サウルがアマレクの王アガグを差し出し、サムエルが切り殺した。

サウルは決して心から逆らおうとはしない。

現場の判断で神の言葉を守らないこともあるけれど、決して神を侮っているわけではない。

だからこうやって指摘を受ければ反省し、祈りも捧げる。

あくまで神の忠実な僕(しもべ)なんだ。

せやけど、たびたび言うこと聞かんからな。

サムエルからしたら使いにくい奴やったんやろな。

このようにしてイスラエル王国は栄光と挫折により始まる。

そして、その後を継ぐ者こそがダビデ。

彼は現代イスラエルの首都、エルサレムに都を築くことになる。

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