天使と悪魔の聖書漫談

1.楽園追放

エピソードの総文字数=903文字

神様がなんやかんやで世界を作った。

土からアダム(♂)を作って、アダムの肋骨からエバ(♀)を作った。

二人はエデンの園で仲良く暮らした。

エデンの園はええとこやなあ。

このまま平和な日々が続いたらええなあ。

そううまくいかないのが世の常だけどね。
なんや。

誰か思たら、サタニャエルくんやないか。

そんな、不吉なこと言わんといてや。

なんせ僕は悪魔だからね。

そりゃあ不吉なことくらい言うさ。

せや。

忘れとったわ。

でもまあええか。

アダムとエバが大人しくしといてくれたら、うちがなんかする必要もあらへんし。

蛇がエバに近づいて言った。

「なんか神様が食べたら死ぬって言ってたこの『善悪を知る木の実』だけど、別に食べても平気だよ」

エバは木の実を見て、なかなか美味しそうだと思った。

なのでそれを取って食べて、アダムにも食べさせた。

おい。
やっちゃったね。

これは神様怒るだろうな。

ところでこの『善悪を知る木の実』って何のことだろうね。

なんや、やぶからぼうに。

林檎のことちゃうんか?

実は具体的に何の実かは聖書に書かれていない。

でも世界中の人が何となく林檎をイメージするようになってしまった。

それは後世の画家がそう描いたからなんだ。

iPhoneで有名なアップルコンピュータのマークもそれに倣っているんだね。

はえー。この猫かしこいなあ。

てか、そんなことよりアダムとエバはどないなったんや。

神様は激怒した。

蛇に向かって「お前は、一生、腹這い、塵を食べる」と言った。

そりゃあ、蛇なんやから腹這いやろ。

塵を食べるかどうかは知らんけど。

この時から蛇は腹這いで移動するようになった、ということかもしれないね。
腹這いちゃう蛇……。

あかん、想像できへん。

神様は皮の衣を作ってアダムとエバに着せた。

そしてエデンの園から追放し、東にケルビムと炎の剣を置いた。

怒りはしたけど、服を用意してくれるなんて、優しいとこあるよね。
たしかに。

さすが神様やで。

でもこっから先、人間は受難の連続やろなあ。

ここからが聖書の本筋ってやつだね。

アダムとエバから始まって、色んな人たちが登場するよ。

ま、エデンの園でのんびり暮らしのうちには関係あらへんな!
(ミカちゃんは相変わらず能天気だな)

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