4.サマリアの女、フォティニ
文字数 1,452文字
そこは、ヤコブが息子のヨセフに与えた土地に近い町である。
弟子たちが買い物で離れている時、イエスは井戸の傍らに腰を下ろしておられた。
そこにサマリアの一人の女が水をくみに来た。
フォスフォロス(リン)とピュロン(葉)のイト(石)という合成で、和名は燐葉石。
このフォスフォロスはフォス(光)をフォロス(運ぶ)という意味となります。
ここでの会話は婚約に関する取り決めを思わせる。
例えば『創世記』第29章ではヤコブが東方の人々と井戸の近くで会話する。
そこで語られた女性がラケルで、彼女はベニヤミンの母親となる。
お前の水槽から水を飲み、お前の井戸から湧き水を飲め。
お前の湧き水が外に溢れ、お前の水の流れが広場に溢れないようにせよ。
それらを自分だけのものにせよ。お前とともにいる他国の者のものにするな。
お前の泉が祝福されるように。お前の若い時の妻に喜びを見出すようにせよ。
それどころか、わたしが与える水は、
その人の中で泉となって、永遠の命に至る水が湧き出る」。