天使と悪魔の聖書漫談

3.神様、イスラエルのことを思い出す

エピソードの総文字数=852文字

長い年月が過ぎ、エジプトの王は死んだ。

イスラエルの子らは重労働に苦しみ、助けを求めた。

神様はその声を聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こす。

いやいや、神様あんた、忘れとったんかい。
「思い出す」と「思い起こす」では若干ニュアンスが異なるね。

面白いからタイトルは「思い出す」にしちゃったけど。

モーセは羊の群れの世話をし、神の山ホレブに来た。

そこで彼は燃え続けて燃え尽きない不思議な柴を見つけた。

そしてそこに近づくと、柴の中から神様の声がした。

モーセは神様を恐れて、顔を隠した。

「神の山ホレブ」というのはかの有名なシナイ山のことだね。

正確な場所は分からないけれど、ジェベル・ムーサーという山じゃないかって言われているんだ。

写真で見ると、確かに神々しい山やな。

これやったら神様の一人や二人、住んでてもおかしくあらへん。

神様は「唯一」だからね。

二人とかいたらそれはもう別の宗教だから。

まあまあ、細かいこと言いなや。

神様かて気が向いたら増えるくらいわけないやろ。

(大丈夫かな、この天使……。)
神様はイスラエルの子らがエジプト人に虐げられているのを見たと言う。

そしてモーセに、イスラエルの子らを導き、エジプトから救い出せと言った。

しかしモーセは、神様の導きをイスラエルの子らに示すのは困難だと言った。

そこで神様は地に投げると蛇になる神の杖を徴(しるし)として授けた。

神様が徴として与えたのは他に、神様の声と皮膚病を瞬時に治す力。

でもビジュアル的にこの杖が一番分かりやすくて良いね。

せやけど、蛇ってどうなん?

エバをそそのかして「善悪を知る木の実」を食べさせたやつやん。

蛇は太古から神聖なものとして崇められてきたんだ。

確かにエデンの園では誘惑者の役回りだけれど、それだけじゃない。

脱皮することから、復活の象徴だったりもするんだ。

エジプトの王は頭に蛇の飾りをして、神々の権威を有していることを示した。

また、当時「蛇使い」は単なる見世物ではなく、宗教的祭司階級だった。

良くも悪くも影響力の大きい生き物やってんな。

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