9.アンティオコス4世エピファネスの死
文字数 953文字
王はエリマイスを占領し、略奪しようとした。
しかしその町の人々の抵抗により、王はバビロンに退却することとなった。
「わたしはエルサレムでの悪行を思い起こす」
「金銀を奪い、理由なくユダの住民を滅ぼそうとした」
「それらの故に災いがこの身に降りかかってきたのだ」
王は病のため身が腐り、悪臭を放ち、彼を運んでくれる者はいなかった。
さすがの彼も高慢心を失い、悟り始めて言った。
「神に服従することは正しいことだ」
「死すべき身の人間が高慢であってはならない」