7.ガマリエルの進言
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もちろんそんなものは無視だ。
病人を癒やしたり、悪霊を祓ったり、思うままに行動した。
というわけでサンヘドリンはまたも使徒たちを逮捕、尋問を行った。
「あの名によって教えてはならないと、きびしく命じておいたではないか。
あの男の血の責任を、わたしたちに背負わせようとしている」。
ペトロと使徒たちは答えて言った、
「人間に従うよりも神に従わなければなりません」。
「イスラエルの諸君、あの者たちの取り扱いは慎重にしていただきたい。
もしあの計画や業(わざ)が、人間から出たものなら、自滅するでしょう。
しかし、もしそれが神から出たものなら、あの者たちを滅ぼすことはできないでしょう。
まかり間違うと、諸君は神を敵に回す者となるかもしれません」。
そのころ、皇帝アウグストゥスによって、全世界の住民に登録をせよとの勅令が発布された。
この登録は、キリニウスがシリアの総督であった時に行われた、最初のものであった。
今後、イエスの名によって語ってはならないと命じたうえで釈放した。