2023/02/01 03:11

文字数 728文字

南ノさんの言語講義が物凄く面白かった。
佐久田さんと桐乃さんの返信を読んで思ったんだけど、物書きはエクリチュールを扱うので、南ノさんというパロールの使い手でもある言語使いの講義を聴く(というより「読む」わけだ)と、目から鱗だ、っていうのがとてもよくわかる。僕も南ノさんの話に感動したもん。機会があったらまた語ってください、南ノさん!!

僕の『文芸部は眠らせない』の第115話から始まる『アブジェクシオン』という挿話では、ソシュール言語学を乗り越えるためのクリステヴァの話を語っている。詩的言語とか幼稚語、または精神の崩壊が進行したり荒廃したひとの言語は除外したところにソシュールの言語学は成立するし、プログラミング言語のもとのひとつになったノーム・チョムスキーの生成文法では、もともとの「型」が人間は生まれた時から備わっていて、そこに学習で言葉を覚えていく、ということが言われていた(つまり、認識の話なので、発話行為とは別であり、南ノさんの話とは齟齬はきたさない。むしろ地続きだ)。南ノさんのアプローチはパロールの実践の場にいる(で、たぶん教える立場の)ひとの視点だから、「エクリチュールの優位」を提唱することから始まる現代思想とは違う出自なので、とても興味深いし、小説の実践にも扱えるリーチの長さを備えている。僕は鏡像段階以前の、それもパロールについては考えることすら、考えることはなかった。子供と接する機会もあまりないしさ。

そんなことを考えつつ、眠れなかったのでなにか作業をしようかな、と思っている。どうやら仕事、今日はないようだ。用事はあるけど、それをこなせば、自由時間が出来る。楽しい話も読めたし、さー、動きますかぁ!!

2023/02/01 03:11
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