2023/04/24 17:47 第309話

文字数 1,026文字

はろー、佐久田さん。抹茶ラテをお読みいただき、ありがとうございます。

さて、今回の佐久田さんの『【雑談】電波観測所』58話で國分功一郎氏の対談の抜粋がありましたね。

國分功一郎と言えばスピノザ研究が有名ですが、スピノザには「コナトゥス」という概念があります。古代ギリシアでは物の「本質」のことを「エイドス」と呼んでいて、エイドスとは「形」とか「外見」を指していました。そこにスピノザはノーを突きつけて、物の本質は「コナトゥス」だ、と言いました。コナトゥスとは自分が個体である状態を維持しようと働く、ホメオスタシスのような物です。

「本質」というと「変わらないなにか」ってイメージがありますが、スピノザが考える力の本質であるコナトゥスは、ひとによって違う、と規定します。スピノザのコナトゥスの「属性」の概念では、身体と精神は、二元論ではなく、例えば運動することは精神で起こったことが身体を動かすのではなく、精神と運動が連動することによって起きる、と言う。善悪も二元論ではなく、善悪は組み合わせである、とした。組み合わせと、そのパーセンテージも、人間の個体個体で、全員違う。それが「本質」だ、と。それがコナトゥスの特徴です。例えば「おまえは男だから」とか「おまえは女だから」だなんていう言葉が出てくる余地は、そこには、ない。

人間は常に不変なものではなく常に「具体的な環境、歴史、欲望、が交差する中で」生きていて、「本質」とはそういうものだ、って話なのです。



佐久田さんは頭が良いです。作品も尖ってて格好良い。「具体的な環境、歴史、欲望、が交差する中で」生きているとは、「育ってきた環境が違うから〜♪」みたいなもので、僕だって自分のことをバカだと思ってるし、現実の僕は「物腰がアホい」のでよく笑われています。けど、こう考えることも出来ると思います。

佐久田さんの得意とする分野や、前述した具体的な環境、歴史などが僕と違う。だからそれは優劣をつけるには分野が違うので優劣はやっぱりつかないし、同じ分野で計る場合であっても、前提となることに違いがあって、そこは佐久田さんも僕も、互いに卑下することはないと思うのです。



述べて来た内容が理解しづらかったらすみません。文責は僕にあります。僕から見たら佐久田さんは頭が良いし、優劣がつく話でもないので卑下しなくて大丈夫で。

それになにより、佐久田さん、きっと疲れているのだと思います。ご自愛ください。

2023/04/24 17:47
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