2023/08/02 15:05 第425話

文字数 1,116文字

昔、カントの『純粋理性批判』を全巻読破したのだが、メモを取らなかったので用語なども忘れている。なので、入門書を雑記帳にまとめる作業をしようとして付箋を貼っていたのが去年。作業が途中になっていたのだが、昨日の夜、ハイデガーの雑記帳まとめ作業が完了した(これも去年から持ち越しの作業だった)ので、カントに戻ることにした。それ自体はいいんだよ。問題はボールペンがこのクソ暑さで乾いて、使いものにならなくなっていて、封を切ってない新品が一本あるのでそれを使うとして、インクが薄くなったボールペンをどこかに使うか破棄するかの二択を迫られている、ということだ。家中でメモをするのでそこらへんにボールペンを配置しているし、まあ、父親に「これ、使うか?」と、訊いてみようかな。しかし、そうすると作業部屋のボールペンが一本になってしまう。買うのかぁ。仕方ないなぁ。一本一本封を切るタイプじゃないとダメだから、ホームセンターで安くセットを買うってわけにもいかないんだよね。そうそう、僕の職場はプライベートでもペンを使う趣味のひとばかりなので、職場でもボールペンを持ち歩いてすぐなくすひとばかりで、事務員に怒られたんだよな。事務員に「ペンを使う人間ってそういうものなんだよ」って説明してもわかってくれなくて困ったものだった。なので、一時期、ボールペンが不足している自体になった。っと、そういや職場もまたボールペンが少なくなってきたぞ。基本、万年筆以外は消耗品だからね。仕方ない。話を戻すと、僕は別に西洋哲学を専攻していたわけでもない。でも、ア・プリオリとか現代文学だと普通に文章に出てきちゃうし、クリティークならばなおさらだ。そして、僕もここらへんを扱えた方がいいかな、って思うので、まずはカントだろう。僕の友人、アシェラさんはヘーゲルを専門にした教授についていたらしいのだが、ヘーゲルってひとは「漏れはカントを越える!!」と宣言して出てきた哲学者だ。前にアシェラさんにお会いしたとき、「カントを全巻読んだのにメモ摂らなかったのを後悔してて」って話したら「全巻読むひとは少ないし、読んだならそれでいいんじゃないの」って言われたことがある。読書経験としてはそれでいいし、例えば僕はドストエフスキーがその人生で書いた長編を全て読破したけどメモなんてしてないし、だけど誇れるから、まあ、読書ってそういうものだけど、カントの概念は結構、〈実践で使えるターム〉なんだよなぁ。カントをまとめる作業の再開はすぐにするとは限らないが、そろそろ準備をしておこう。そんな、今年の夏のプランの話でした。




2023/08/02 15:05 コメント(-)| るるせの殺伐☆飼育箱
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