第８７話　２ヶ月と２４日目　８月１８日（火）

　愈々明日から朝６時起きでバイトに行く。
　暫くは競馬やパチンコのことを考える余裕もないだろうから、自主治療の方は楽勝である。
　とは言え今夜は午前１２時くらい迄には床に就きたいものだ。
　最近は夜更かしが過ぎているから、今日は自主治療よりも一刻も早く寝ることに専念したい。
　ところか今日は一日中部屋に居て、まったく身体を動かしていないった。
　とにかく身体を動かさなければと先程、今日の夕食と明日の朝食の買い出しに行った。
　それから連載中の小説の先が書けなくて、何かしなければいけないと悩みに悩んだ末、或る
ことを思い付いた。
　そう言えば昔書いた小説があったが、ノベルデイズには未だ発表していなかった。
　何とも姑息だが如何にも新作が書けたかのようにして掲載した。
　それで小説を書いた気になっていては駄目なのは重々分かっているのだが、書けない時は貯金で済ますに限る。
　しかしその貯金も今回で使い果たした。
　貯金を使うよりも先ず書かなければ、と、幾ら自身を叱咤激励しても書けないのが小説と言う魔物なのだ。
　競馬依存症の治療は上手くいってかいるのだが、今後は「小説が書けない病」の治療法を模索しなければ。
　などと平和なことを言っていられるのも自主治療が上手く行っているお蔭だ。
　今日の無事に感謝しつつ、この調子だと明日の無事も確実である。
　今は早く眠れることだけ考えよう。
　と、思えるのも総ては競馬やパチンコに手を出さなかったお蔭だ。
　絶対に年末迄このまま行く。
　絶対だ。