第401話 2年目の2ヶ月と4日目 6月28日(月)

文字数 4,608文字

 今日の東京市場は思いの他僅かに反落。
 無論先週月曜日2ヶ月ぶりにTOPIXを701億円買い入れたはかりなので、日銀のTOPIX買い入れは無かった。
 今日の日経平均の引値は29048円の18円安と、上昇するかと思ったが案外だった。
 とは言え何とか29000円台は守った。
 また日経ダブルインバースは、408円の1円高と僅かに反発した。
 当然私の日経ダブルインバースの買値平均値も、マイナス圏のまま。

 $¥レートは110.65円、と、110円台のまま僅かに円高方向。
 それから東証の出来高が1日置いて減少。
 東証一部の総取引額は1兆9680億と、昨日よりも商いが凡そ1740億円弱減少し売買拮抗。
 節目の2兆円を切り、何とも薄商いだった。

 大きなニュースでは、28日の午前羽田空港で菅総理が記者会見を行った。
 羽田空港の税関を視察し、新型コロナ感染症の水際対策を支持したと言う。
 ウガンダ選手団陽性の不手際の火消しのつもりなのだろうが、毎回の事だが菅総理の施策か今回も後手に回った印象である。
 
 それから国際ニュースては、民主派香港紙の蘋果日報(アップル・デイリー)の元主筆兼英語版編集長だった馮偉光氏が、27日夜香港国家安全維持法違反の疑いで香港国会安全当局に逮捕された。
 馮偉光氏は英国行きの飛行機に搭乗する予定であったが、空港内で香港国会安全当局に逮捕されたと言う。
 中国共産党政府に取って都合の悪い民主派の蘋果日報を、香港国会安全当局が徹底的に叩き潰すつもりなのは火を見るよりも明らかだ。

 また日本に来る各国の五輪選手団の中には、ワクチン接種を拒否する選手も居る模様。
 競技に臨む選手が、副反応による体調変化等を懸念しての意思表示と見受けられる。
 厄介なのはワクチン接種が義務では無い事。    
 今後の混乱が予想される。

  《個別銘柄ニュース》

 先週パナソニックが所有するテスラ株を、凡そ4000億円で売却する旨を明らかにした。
 購入した当初は30億円強だったらしく、捻出したその利益で米ブルーヨンダー社の買収資金に充てるとした。
 米ブルーヨンダー社はサプライチェーンの分野で、AIを活用したソフトウェアを提供する会社で買収総額は7800億円と言う。
 その影響を受けてか先週6752・パナソニックが、1309円の62円高と堅調な展開だった。
 とは言え一時的な値上がりの印象も有る。
 それが証拠に今日は1303円の6円安だった。
 利益が出ている人は明日は売りだと思う。

 次に4523・エーザイが日米共同開発で認知症新薬を開発し、今般米FDAが承認したとの報を受け6月8日に9251円の1500円高とストップ高を付けた。 
 9日も10755円の1504円高と連日のストップ高だった。
 その後10日は10000円の755円安と調整したものの11日は再び10700円の700円高、今日も11550円の215円安と少し下げるも、6月7日から上がり続け僅か3週間で凡そ3800円高と50%の値上がり。
 今更手を出せないし、それに飽く迄承認されただけで完璧な特効薬とは言えず、これ以上に上値を追えるかどうかは疑問で、自分としては単なる注視に止める他無い。
 とは言え既に手掛けている人が羨ましい。
 またそろそろ上げ止まった感が有る。
 明日は売りで良いと思う。

 またシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は297円の6円高と少し戻すも安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したかったが、この感じだと月末損切りするしかない。
 明日損切りか明後日損切りするかは、明日の相場を見て判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。
 今日は384円の3円高。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 明日配当権利落なのに大して動かなかった。
 配当性行が高く配当落ちが大きいように思うが、2期に分かれての配当なので同日に現物を買って信用売りを出来る程の配当妙味が無い。
 今回は已む無く見送る事にした。

 トラストHDと並行して考えたいのが、東証一部2353・日本駐車場開発。 
 駐車場最大手。
 今日は166円の3円高。
 配当次回権利落ちは7月29日で、下期のみで4.75円と増配も株価はそんなに高く無い。
 7月中旬迄に安い処を見計らい、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう2銘柄新たに注目しているのは、先ず一銘柄目は東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も462円の4円高と堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 次に二銘柄目は東証一部7618のPCデポで、シニア層主体の顧客を持つPC専門店。
 増配を予定しているのに、この会社が起こしたのではないが、ハッキングや情報流出懸念で相場の全体的な流れでこの業種各社の株価下落に繋がった。
 今日は471円の15円高。
 配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、下期配当が7円(上期7円で年ベースでは14円)と増配しているのに、地合いの悪さで株価急落。
 また株主優待も有る。
 配当権利落ち月迄には仕込みたい。
 注目である。

 その他3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日107円の1円高で配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は223円の変わらずで、凡そ2ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も649円の19円高と堅調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も272円2円安と堅調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、先日も496円の3円安と少し足踏み。
 500円を切ったら勝負出来る。
 と、思っていた矢先、先週いきなり602円の100円高と再び急激に上昇してしまった。
 このまま上値離れしたら手は出せない。
 慎重に様子を見ていたら失敗した。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。
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 しかし安値が555円で高値か597円と、先々週金曜の荒い値動きの流れの中、少しだけだが何とか559円で買う事が出来た。
 もう少し下げるかも知れないが、目標株価を660円前後に定めたいと思う。
 先週木曜508円9円安と買値からは51円安も、金曜に起死回生の587円の79円高と復活。
 先日支配株主についての適時開示を行ったが、大株主の2社で凡そ50%を占める。
 大株主の2社は同業の都築木材と西垣林業で、東芝とは真逆で彼等は安定株主。
 海外ファンド等の資金が入っいない為オーバーハングの懸念がなく、それを好感した株価上昇と見る。
 株価は所謂「雲」と言われる抵抗線を上抜けした、「雲の上抜け」状態。
 株価上昇が期待出来る。
 今日もかなり下値から始まったが、大引けは581円の6円安の処迄持ち直した。
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またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が先日700円の39円高で業績上昇、今日も690円の3円安と少し下げるも堅調。
 またも出遅れた自身に反省。
 しかし7544スリーエフが先日369円の69円高で業績V字回復予想、今日は314円の1円高と未だに堅調ではあるが、勝負出来るレンジの一歩前迄調整した。
 故にセブン工業同様今月末頃迄注視する。
 再び300円前後なら勝負出来る。

 他には注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も590円の6円高と堅調。
 361円16円高の4355ロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は317人と、前週月曜日から81人増加した。
 これで9日連続で前週の同曜日より増加。
 緊急事態宣言解除を解除されたと言うのに感染者増とは、何とも皮肉な結果である。
 それに医療体制も未だに危機的状況が続き、ピークアウトしたとはとても言えない状況。
 東京五輪開催の為の緊急事態宣言解除から、一転再発令となる可能性が出て来た。
 このままだと五輪開催中の緊急事態宣言再発令も十分考えられる。
 それにしても恐ろしいのは、何があろうとオリンピック開催に邁進する菅政権だ。
 開催の為なら感染拡大による国民の死さえ厭わないと言う猪突猛進ぶり。
 まるで戦争遂行の為に国民の死さえ厭わない、終戦間際の大本営である。
 菅総理の言う「安全安心」が、大本営の言っていた「連戦連勝」に聴こえて仕方がい。

 それから今夜のニューヨークダウは開場4時間の株価で、$34190の$243安と反落。
 しかしナスダックは$14450の$89高と続伸。
 明日の東京市場は揉み合いになるだろう。
 仮に上下どちらに動いても小動きだと思う。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事は、1日中部屋に居て小説を書いていたお蔭か。
 競馬やパチンコの事を丸1日考えなかった。

 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、日経平均の続落で確実としたい。
 兎に角明日日経平均が小幅属続なら発泡酒。
 27000円台に突入して大幅続落なら、明日こそビール。
 上昇ならお茶を飲んで早め就寝だ。  
 ちなみに今日はお茶しか飲めなかった。
 早く寝れるのは嬉しいが、せめて明日は発泡酒を飲みたい。
 2日連続のお茶だけは避けたい処だ。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は終末公開予定。
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