第249話 8ヶ月目の初日 1月27日(水)

文字数 1,924文字

 競馬依存症治療を始めて早や8ヶ月に到達。
 記念すべき日なのだが、折角昨日下げたのに今日の日経平均は再び上昇に転じた。
 が、前場は200円以上も上げていたのに、引け値の日経平均は89円高の28635円と、昨日の276円下げた分を半分も取り戻していない。
 因って買値からは程遠いものの、日経ダブルインバースは451円の4円安と小幅に下げただけだった。
 結局は海外勢も29000円を前に尻込みしている様子が鮮明になった。
 また$¥レートは103.84円、と、若干円安方向に小動き。
 日経平均株価の推移と連動していない事は、今日も引き続き顕著。
 また大きなニュースでは習近平が米国とは協力し合いたい、と、米国にお伺いを立てたが、
バイデン政権の美人報道官サキ氏が「中国は米国の安全や繁栄、価値観に対抗している」、と、牽制してみせた。
 米中対立は続く模様で、対中政策だけはトランプ政権の強行路線を踏襲する意向のバイデン政権。
 とは言え政治的には致し方ないとしても、市場に取って米中貿易摩擦はマイナス。
 せっかくの昨日のIMFが出した世界経済の経済成長率に関する声明も、打ち消される可能性を十分に孕んでいる。 
 何となれば米国と完全に袂を分かち本気で攻撃するならば、世界一米国債を持っている中国は先ず一斉に米国債を売りに出すからだ。
 米中摩擦が進み中国がアメリカから売られた喧嘩を本気で買うならば、彼等は米軍より数段劣る軍隊を繰り出すつもりはない。
 米国が経済的に混乱する事を狙うだろう。
 そんな事になれば米国の長期金利は爆発的に跳ね上がり、市場の混乱たるや想像するだに恐ろしい。
 米国政府は支払い債務が急増し、一時的に経済は大混乱に陥るだろう。
 そうなればハイパーインフレが現実のものとなり、日本経済など一溜りもない。 
 が、中国がそんな手に出る事は先ずないだろうし、そんな事をすれば回り回って自分の首を締める事になる。
 何となれば中国の人民元が完全変動性ではないので、米国債を使って政府がレートを都合の良い圏内に固定させているからであり、仮に米国債を全部放出すると資金流出が圧倒的となり今度は中国の経済が破綻するからだ。
 とは言え窮鼠猫を噛むの喩えに有るように、共産国中国が最後には何をしでかすか分からない、と、言う不安はある。
 因って東京だけでなく、世界の市場は米中摩擦を嫌うのだ。
 そんな事からも米中貿易摩擦があからさまになれば、海外勢の資金が他に向いたり、或るいは狼狽売りに走ったりする可能性があり、相場が急落する可能性は十分に有り得ると思う。
 何より実体を伴わない今の相場である。
 話は日経平均に戻るが、順番で言うと今日上げたので明日は下がる。
 しかし重要なのはその値下がり幅が幾らになるかだ。
 大幅に下げると相場の流れが激変する要素は十分だし、逆に上げれば今迄と一緒だ。
 東京のコロナ新規感染者数は973人と、何とか1000人を切った。
 況してや今夜のニューヨーク・ダウは、比較的大幅な下落で$432安の$30504、とやはり下を向いた。
 日経平均も下落傾向である。
 何が何でも弱気の立場を貫くつもりの私としては、良い兆候ではある。
 そんな中経済実態の伴わない株高など必ず崩れ去ると思ってはいても、今の市場は異常に過ぎて予測し辛い。
 明日の相場に注目である。
 我慢の弱気が吉と出るかどうかの瀬戸際と言えよう。
 個別銘柄では日本製鉄が敵対的TOBをも辞さない覚悟の買い付けを表明し、一気に株価が上昇した東京製綱だが、昨年の春一番安い時は460円だった。
 今日は1383円の124円高で今更手を出せる銘柄ではないが、無配の東京製綱なのだから幾ら考えを巡らせても、配当利回り優先投資の私には手を出せない銘柄だ。
 公開買付価格が未だ不明で、今朝漸く反対表明を撤回し意見表明を保留にした東京製網。
 手を出さずとも、今後の為に注意は必要であろうかに思う。
 と、しかし何と言っても感謝すべきは、その難解な株価予測のお蔭で、今日も競馬の開催時間やパチンコ屋の閉店時間をやり過ごす事が出来た事だ。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、株価予測のお蔭だろう。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、日経平均の下落と文学賞向け作品のプロットの完全で確実としたい。
 文学賞向け作品のプロットである。
 ノベルデイズのお蔭で、本気で文学を追う道が拓けた感がある。
 その意味ではノベルデイズに感謝だ。

 それともう一つ。
 面白エッセイのネタをゲットしないと。
 しかし慎重に、だ。
 推し作者さんのアドヴァイスに従い慎重に。


 追伸・やはり今日も元気な彦四郎君。
    週末公開予定。
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