第230話 7ヶ月と13日目 1月8日(金)

文字数 2,860文字

 東京市場で30年ぶりの高値となった今日。
 遂に日経平均は28000円の大台を突破し、648円高の28139円で引けた。
 $¥レートも103・84円と円安に進んだ。
 東京都の新規感染者数が2392人、また米国ではコロナに依る死者数が4000人を越えているのに、この異常な株高をどう受け止めるべきか。
 考えてみればコロナの拡散と共に株価は上昇
して来た。
 これは偏に長期に亘る金融緩和の齎した金余りで、株式市場が行き場の無いマネーの滞留先になっただけで、こんな相場が今後も続くとは思えない。
 また足元では米国の昨年12月の雇用統計で、14万人のマイナスになった。
 バイデン新政権の大規模財政出動が期待されるが、それも国債の増発に拠ってしか為せない状況下に有ることを忘れてはならない。
 つまり言い方を替えれば、FRBが市場を無視して$紙幣を刷り続ける事でしかない。
 早晩行き詰まる。
 1番怖いのはスーパーインフレの到来で、金融緩和を止めざるを得ない処迄行く事。
 そうなると株価はリーマンショック直後の水準を下回るかも知れない。
 それから話は変わるが、今回の緊急事態宣言で2番目のニュースになっている件。
 韓国ソウル地検による「日本政府」に対しての、従軍慰安婦への損害賠償判決の件である。
 これはもう洒落にならない。
 このコロナ禍の緊急事態宣言がなければ、本来ならトップニュースになる案件だ。
 日本政府に対し1人950万円ずつ支払え、と、言う判決で、もし支払わない場合は日本政府所有の韓国内の財産を差し押えるらしい。
 主権免除の国際法を無視した判決であるが、ソウル地検の曰く日本政府は残虐な行為をした為主権免除を主張出来ない、と。
 つまり判決に従わなければ、日本大使館の敷地や建物を差し押さえると言う事だ。
 これは韓国政府としても洒落にならない。
 韓国内では反日無罪が免罪符になっているがそれは飽く迄韓国内で通用する話で、仮に日本大使館へ手出しする事を許したら、それはもう韓国政府が国際法を無視したに他ならない。
 そうなるとアメリカ、否、世界が黙っていないだろう。
 この件に関しては圧倒的に日本政府が有利である。
 GSOMIA破棄の時もそうだったが、今回のこの件はそれよりもっと酷いし、圧倒的に韓国が間違っている。
 日本政府としては激怒していることは言う迄もないが、今回の対応には覚悟を感じた。
 だから今回は本当に怖い。
 今後の展開次第では国交断絶も有り得る。
 何故なら控訴をしないと表明したからだ。
 つまり日本政府は「するならしてみろよ」、と、言う捨て台詞を吐いたのだ。
 仮に控訴したら韓国政府は全力で高裁或いはその上の最高裁に働きかけ、ソウル地検の判決を棄却に持って行くだろうし、この判決は無かった事になるだろう。
 しかしそれを控訴しないと言うのだから、差し押さえされた時の対応は充分に考えている筈で、日本政府は腹を括ったと言える。
 滅茶苦茶に怖い。  
 今回仮に韓国内にある日本大使館の差し押さえが執行されたら、大使始め外交官を韓国から全員帰国させまた日本駐在の韓国大使を強制出国させる筈。
 そして一時的に国交断絶状態になるだろう。
 仮にそうなったとして日本国内の世論はどうなるか、と、言うと、恐らく90%以上の国民が日本政府を支持するだろう。
 何となれば常識的に考えて、大使館を差し押さえするような野蛮な国とは付き合い切れないからだ。
 それは韓国が過去をどんなに主張しても、常識的に通らない話だからである。
 同時に菅内閣の支持率も上昇。
 世論が日本政府を後押しする。
 そんな時に以前あった、海上自衛隊哨戒機への韓国軍護衛艦によるレーザー照射事件のような事が起こったら、どうなるか。
 しかも竹島周辺で・・・・・。
 それこそ小説のネタだ。
 とは言え青瓦台としても、表立ってこの判決を却下出来ない。
 そんな事をすれば支持率が急落するからだ。
 かと言って放置していれば、アメリカを始め世界が黙っていない。
 まあ、穿った考え方をすれば、以前から検察を改革しようと韓国政府がメスを入れていたので、それを司法制度全体への介入と取った地検が検察と手を組み、文在寅政権の支持率を下げるべく画策したとも考えられる。  
 何となれば韓国政府としてはそれだけは阻止せねばならないので、その判決を棄却するよう動かざるを得ないからだ。
 そうすれば文政権の支持率が急落。
 と、すると、検察を始め司法当局側の政権を引き摺り降ろす為の策略とも取れる。
 何れにせよ徴用工問題が解決しないまま此処に来てこんな問題が出来するとは、何とも日韓関係とは皮肉でコメントする言葉すらない。
 こんな事になる前に打つ手は無かったのか。
 それは日韓両政府に対して言える事で、歪み合わずに手を取り合うことを考えるべきだったのである。
 今後このままでは日韓関係が良くなるとは思えないが、そろそろ真剣に互いに手を取る事を考えたらどうか。
 それは日韓両政府だけでなく、日韓両国の国民に於いてもだ。
 こんな事が有った日にサムスン電子が増収増益を発表した事もまた皮肉である。
 巣籠り需要でパソコンなどの売上が伸び、同時に半導体の売れ行きが良かったことが影響しているらしい。
 皮肉と言えば個別銘柄シミュレーションに取り上げ無かった神栄と言う銘柄が有る。
 輸送貨物の温湿度振動等のクラウドシステムを担う会社で、無配なので頭の片隅には有ったが敢えて取り上げなかったのだ。
 昨年3月に359円と言う安値が有り、今日は1912円のストップ高。
 今更手を出せないが、配当利回り優先の自分には縁の無かった銘柄である。
 悔しさもあるが配当利回り優先の信念は曲げたくない。
 とは言え28000円を越えて、来週早々に470円前後のレンジで日経ダブルインバースを買い付ける予定。
 今夜のニューヨークダウも$30960の$81安と若干食傷気味だが、大きくは下げていない。
 シミュレーション上では今日、終値の470円で資金の3割を使って日経ダブルインバースを買い付けた。
 またシミュレーションでも実際にも、個別銘柄の買い付けはこの上げ相場が終わってからにするつもりだ。
 と、今日は株価予測が少々長くなったが、明日から3日間株式市場が休場なのでお許し願いたい。
 それと小説の方は全然だが、エッセイの方は今日もだが、明日も書くネタがある。
 自分なりに絶好調だ。
 依存症治療の方も明日から場外が閉まるので、馬券が買えないから被害は0である。
 競馬サイト直結のカードを切り刻んでおいて本当に良かった。
 とか、言っている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、緊急事態宣言を含め世にニュースが多かったお蔭である。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、面白エッセイ更新で確実としたい。

 追伸・彦四郎君がちょっとだけ大きくなった
    かもです。近日公開予定。 
 
 

 
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