第144話 4ヶ月と19日目 10月14日(水)

文字数 1,552文字

 またまた今日も日テレで、F1層の特に未婚の女性をターゲットにしたドラマをしていた。
 その「リモラブ」のスポンサーは、やはり総てF1層向け商品を扱っている企業だった。
 ちなみに花王や小林製薬は基礎化粧品のCM、キューピーは小洒落たドレッシングや女性の一人鍋やリモート飲み会用のシャブシャブ用の出汁的な商品のCM、リクルートのスーモは思い切り単身女性を意識した引越しのCM、後は単身女性が購入しそうな小洒落た軽自動車のCMと言った具合だ。
 しかし彼女達未婚の単身女性は、今1番テレビを見ない層でもある。
 それなのに民放が各社共にピンポイントでそこにターゲットを絞り、そんなドラマばかり放送するのは一体どう言うことなのか。
 自分なりに分析してみた。
 それはこのコロナ禍で、先行きの不安から貯蓄にしか興味がないファミリー層やシニア層はスポンサー企業の対象ではなく、また単身でも男性はニュース以外にテレビを見ないからスポンサー企業の対象ではない、と、言うことの裏返しではないだろうか。
 また同じF1層でも結婚すると自分には金を掛けなくなるし、逆に未婚女性は自分を高く売りたいから、自分に金を掛ける。
 当然と言えば当然の帰結ではある。
 それ等の事実から導き出される答えは、企業に取って1番テレビを見ないF1の未婚女性たった一人の方が、買ってくれない何万人の視聴者より重要と言うことだ。
 考えてみれば花王も小林製薬もこのコロナ禍でも増益を確保している数少ない企業だ。
 裏返せばドラマなどと言う効果が不確実なものに大金を出せるのは、儲かっている企業にしか出来ない芸当だと言うこと。
 そう言えば旅行関係、航空業界、イベント関係など、このコロナ禍で営業さえ出来ない企業のCMは全くないではないか。
 そこから考察するに花王や小林製薬の株の購入は絶対に有りだ。
 今後はテレビCMやドラマのスポンサーと株式の相関関係を研究することにしよう。
 と、ここ迄は良かったのだが、実は今日余りにも髪が伸びてカットに行って来たのだが、疲れたのか迂闊にも「リモラブ」を見た後転た寝する破目になったのだ。
 何故転た寝を破目と言ったか。
 それは悪夢を見たからだ。
 実は昨日18®️と名付けた変なおじさんの話を日誌に書き、思いも寄らず面白かったと言ってくれる人が居て、お褒めの言葉を戴いた。
 そのせいだろうか
 18®️を新宿のサブナードと言う地下街で見掛けた私に、その変なおじさんの18®️が近寄って来て、「プリキュア好きなの?」と、声を掛けられる夢を見たのだ。
 無論18®️のその際の出で立ちは「ふたりはプリキュア」のコスだった事は言う迄もない。
 夢の後粘つく汗を拭きながら、私は叫びたくなる衝動を抑えるのに必死だった。
 何故か無性に競馬やパチンコをしたくなったが、宝くじを買いにチャンスセンター迄行きスクラッチくじを買って事無きを得た。
 まあ、何はともあれ、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、スクラッチくじに感謝であろう。
 そして明日の競馬やパチンコでの無事は、夢であろうが現実であろうが、兎に角18®️に会わないことで確実としたい。
 夢の後18®️を忘れる為に本物の「ふたりはプリキュア」の画像を見た。
 凄く可愛いし癒やされたが、やはり18®️のあれは神への冒瀆でしかない。
 忘れる為にも明日はレンタルDVD屋さんで「ふたりはプリキュア」のアニメを借りるか。
 否、それでは思い出すかも知れない。
 うーん。
 そんなことを考えると、今夜は眠れそうにないぞ。
 あ、良い事思い付いた。
 明日はクリミナル・マインド観ようっと。
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