第１８６話　５ヶ月と３１日目　１１月２５日（水）

　今日も日経平均株価シミュレーションが見事に的中した。
　午前中に上げ相場は終わり日経平均こそ昨日よりは高かったが、午前中の高値より午後は下げに転じたのである。
　朝一で買えば利益が取れて午前中で手仕舞いと言う策はドンピシャだった。
　で、明日は下げると見て今日の最終値の５４４円で、ＥＴＦの日経ダブルインバースを資金の半分くらい使って買うシミュレーション。
　で、明日も売り方なので午前中に手仕舞い。
　何故売り方なのに買うかと言うと、このダブルインバースと言うのは、日経平均株価が下がれば上がる仕組みだからだ。
　と、競馬依存症治療の為に大いに役立ってくれている株式予測だが、今日は久しぶりに外出したのである。
　実は前回韓流アイドルが特務機関諜報員のお仕事小説が意外と受けたので、恋愛小説もそっち系で書いてみようかと思って、資料収集の目的で新大久保迄出向いたのだ。
　完全に推し作者さんの恋愛小説にチャレンジと言う発想に影響されている。
　しかし今日１日で方向性が間違っている事に気付いた。
　何故なら韓流ドラマやＫＰＯＰアイドルに嵌まる女性ファンに、自分の書いた小説が受け入れて貰える自信が無くなったからである。
　と、言うのも、新大久保韓流街を歩いていて１人ならず３人もの女性が、ショートパンツからストッキングのマチを露出させていたのだ。
　たとえば新宿でも渋谷でもその類の女性は３日に１人居るか居ないか、否、１０日に１人か、況してや銀座ともなればショートパンツを履いている女性にさえ出くわさない。
　それが１日に同じ街を少し歩いただけで３人もに出くわすのだから怖い。
　これは最早ホラーである。
　多分私とその人達の、下着の認識、もしくは美的感覚、否、常識の、ま、その他にも色々と相違点はあるだろうが、それが罷り通る感覚の
街に屯する女性達に受け入れて貰える小説って、何？　と、困惑を禁じ得なかったのだ。
　総ての韓流ファンがそうとは言わない。
　しかし少なくとも推し作者さんや、推し作者さんと交流の有るノベルデイズの女性作者さんは、そんな人では絶対に無い筈だし、またショートパンツからストッキングのマチを食み出させる女性が、自分の小説は勿論の事、推し作者さんの詩や小説を読んで何かを感じるとは思えないのだ。
　嘆息しか出ない。
　別にショートパンツからストッキングのマチを食み出させる事を批判する気はないし、そんな事を気にする自分の感覚が間違っている、と、言われればそれも否定しない。
　しかしそんな自分の感覚で書いたものが、とてもではないがその類の女性達に読んで貰えるとは思えないのだ。
　嗚呼、神よ。
　嘆息しか出ない。
　もう一度恋愛小説の構想を根本から練り直す事にする。
　とか、言っている内に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
　今日の競馬やパチンコでの無事は、やはり株価予測の的中に感謝だろう。
　そして明日の競馬やパチンコでの無事は、ショートパンツからストッキングのマチを食み出させている女性に出くわさない事で、確実としたい。
　それと明日の株価予測の的中も祈願する。
　しかしもし明日株価予測が外れたら、それって誰のせいか。
　言う迄もあるまい。

　追伸・潜行する日向君です。