第307話 9ヶ月と28日目 3月26日(金)

文字数 2,580文字

 今日も終始上げ相場であった。
 しかし考えてみると、今日も月曜日も上がって当然なのである。
 で、火曜日は下がるだろう。
 何故かと言うと今の相場では現物で株を買う気になれない私は、配当の権利取りの時期で有る事をすっかり忘れてしまっていたのだ。
 その事を口座を持つ大手証券会社のメールで思い出したのである。
 是非この銘柄を買って配当を取ろう、と。
 然し私が何故高い手数料を払って大手証券会社に口座を持つかと言うと、正に今日のような時に情報を逆利用する為なのだ。
 つまり証券会社は現物を買わせて手数料を稼ぎたいのだから、今わざわざメールを送って来るのである。
 だからこそ現物を今買ってはならないのだ。
 大手が大手で居れる理由。
 それは客の資産から利益を貪り取って来た帰結なのである。
 従って彼等の口車には決して乗ってはならないのだ。
 ではどうすれが良いのか。
 それは彼等の勧める逆を行けば良いのだ。
 格言に曰く、「人の行く裏に道有り花の山」である。
 大手証券が配当の権利を取れと言う時には、絶対に取りに行ってはならないのだ。
 つまり今の相場は高いのだ。
 この情報の逆利用は外れた事が無い。
 絶対に配当は今取りに行ってはならない。
 これは損失が配当を遥かに上回るとの予言だと思っていい。
 従って私は弱気を貫く。

 と、大手証券会社の情報逆利用の件はこのくらいにして、今日の日経平均の引値は29176円の446円高と上昇し遂に29000円代に戻した。
 火曜の権利落ち日以後は下がるだろうが、今日同様週明け月曜日迄は上がる筈だ。
 また日経ダルインバースは422円の14円安と大幅に下げた。
 しかし自身の買値平均値は何とか上回っていて、これだけ今日戻したのに今週前半の日経平均の下げ幅が如何に大きいかを物語っている。
 まだこんなレンジでは売らないが次回相場が底を打ち上がると思った時は、1568・TOPIXダブル2倍を買いたい。
 上昇する時は1570・日経レバレッジより上昇率が良いからだ。
 然し下げると思った時はTOPIX連動のベア型より、今のまま1570・日経ダブルインバースの方を買いたい。
 何故なら日経平均が上昇した時の下落率が1356・TOPIXのベアよりは、マシだからだ。
 また日経平均が下落する時は日銀がTOPIX以外介入しない事から、下落率も日経平均関連銘柄の方が下落するのでどの道有利なのだ。
 
 $¥レートは109.58円、と、110円代に突入する勢いでのドル高円安傾向。
 東証一部の総取引額は2兆8093億と、海外勢は戻っていないように思う。
 日銀のETF買いが有ったとしても大した額では有るまい。
 それにしても米長期金利上昇によるドル高で、海外勢の特に米国勢が東京市場から買いの資金を引き上げたままなのは大きい。

 大きなニュースでは、コロナ感染第4派の懸念が持ち上がり、各県で独自の緊急事態宣言や時短要請が相次ぐ。
 また観光庁がステージ2以下の都道府県内の旅行に限り、4月1日以後旅費を一人一泊7千円支援。  
 ゴートゥトラベルの代替措置。

 国際ニュースでは、先日バイデン米大統領が新型コロナワクチンを、100日で2億回実施すると表明。
 これは世界一の実施量。
 また北朝鮮や中国に対し名指しで強行姿勢。
 バイデン氏の曰く、「これは21世紀に於ける専制主義と自由主義の闘いである」、と。
 EUではマクロン氏が英米を批判した上で、新型コロナワクチンの輸出規制議論に言及。

 それから、「特注シミュレーション銘柄」、9904・ベリテ。
 配当は31.12円で、配当権利落ちは3月30日なので、権利確定する3月29日に後場の大引けの高値で、空売りを掛けるシミュレーションとする。
 今日は437円の1円高。
 今から買うのではなく、増配したので権利確定後必ず下がるので空売りする。
 現物を買って29日に買って配当を取り29日に空売りを掛ける手法を取るか、或いは空売りだけにするかは月曜日の株価を見て決める事とする。
 
 もう一つのシミュレーション銘柄、5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、次回配当権利落ちは3月30日。
 今日は323円の10円高で、買値は327円のシミュレーション。
 月曜3月29日に売れるレンジ迄上がれば売り逃げたい。
 で、なければ、配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーションにする。
 後日の値上がりを待つ。
 利回りが空売りを掛けれる程では無い。

 その他新たに注目した8893・新日本建物。
 現在値は453円の3円高。
 配当は22円で権利落ちは30日。
 こちらは29日に現物を買って配当を取り30日か31日に現物を売り、29日に空売りを掛ける。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は、今日は232円の5円高で、株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。
 買わずに注視する。 

 また中国株取引で有名な8614東洋証券を注目していたのだが、手を出せなかった。
 今日は4円高の209円だがやはり少し高い。
 配当は6円で3月30日に権利落ち。
 しかし200円を切らない。
 利回りからして空売りを掛けてもどうかと思うので、こちらは見送る事とする。


 それと東京のコロナ新規感染者数は376人と、減少どころか前週比111%。
 全然感染を抑え込めていない。

 今夜のニューヨークダウは開場後3時間の時間で、$32853の$234高と上昇。
 またニューヨークダウ先物も上昇。
 加えてナスダックも$13022の$44高と上昇しており、先物も上昇。
 ニューヨークダウとナスダックの引け値を見たいとは思うが、月曜日の東京市場は上昇で間違いないと思う。

 しかし月曜日の相場がどうあれ何が何でも弱気の立場を貫く私としては、まだまだ日経ダブルインバースを機会があれば買い増すつもり。
 何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 で、何と言っても感謝すべきは、今日は熱帯魚屋さんに行っていたお蔭だ。
 競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせたのだから。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、「この人良い人〜」を探す事で確実としたい。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は明日公開予定
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