第133話 4ヶ月と8日目 10月3日(土)

文字数 1,302文字

 節約生活二日目。
 最近自宅近くのレンタルDVDショップで、ドラマのファーストシーズンの1巻なら無料と言うキャンペーンをしていて、無料のものを4本借りて来た。
 その上割引の豚バラ肉をお買い物ポイントで購入したので、実質現金を全く使わずに1日過ごした。
 凄い達成感だ。
 これは競馬やパチンコで当たりを引いた時と同様、否、それ以上の達成感がある。
 新たなる大発見だ。
 1日掛けて1円も使わないと言うのは、驚異的に達成感がある。
 敢えて資金繰りをせずに、僅かな所持金だけで節約しようとしたのは正解だった。
 節約本を読んだり節約番組などを見ていても、それってどうなのくらいの感覚しかなかったが、実際に節約目標を達成すると極めてその達成感と興奮度は高い。
 この件は是非カウンセラーにも訊ねて、確認してみよう。
 更なる節約への挑戦は今後も続けて行くと決意した刹那のこと、国営放送で杉田議員の発言に抗議する性暴力被害者の女性達によるフラワーデモの様子を放送していた。
 泣きながら訴える性暴力被害者の声を聴いていたら、こちらも貰い泣きしてしまった。
 女性に性暴力を強いた犯罪者達は人間のクズ以外の何者でもない。
 しかしそれ以上に、「女性はいくらでも嘘をつけますから」、などと発言する人間が国会議員をしていることは絶対に赦せない。
 然るべき裁きを受けるべきた。
 よって敢えてここからは議員と敬称で呼ぶことは止めにする。
 それにこの杉田と言う人が暴言を吐くのは今回だけではない。
 何回も問題発言を取り沙汰されている。
 と、そこで私ははたと気付いた。
 ひょっとして杉田と言う人は、何等かの依存症か或いは精神疾患を患っているのではないかと言う懸念である。
 私も競馬依存症の自主治療をしている身だ。
 或る一定の周期で廻りの人に暴言を吐くと言うのは、アルコール依存症や薬物依存症の症状の一つであると言うことくらいは知っている。
 しかしそうだとすれば依存症もしくは精神疾患を患っていることを、所属政党である自民党にも支援者にも隠し続けてきたことになる。
 仮にもし自身で自覚が無かったとしても、今からでもまだ間に合う。
 是非然るべき医師もしくはカウンセラーの手に掛かるべきである。
 どの道次の選挙での当選は難しいのだから、早目に辞職して治療に専念すべきた。
 それが今日フラワーデモを行っていた性暴力被害者に対しての、一番の謝罪になると思う。
 秘書やアドバイザーの書いた謝罪文を読むより、ずっと説得力があると思うのだが。
 と、今日は真面目に考えているうちに、競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、更なる節約に挑戦したことに感謝であろう。
 そして明日の無事はノベルデイズの「お仕事小説」にチャレンジすることて確実としたい。
 さあ、何を書こう。
 しかし少なくとも競馬依存症治療についてでないことだけは確かだ。
 まあ、これは仕事ではないからなぁ。
 でもライフワークであることは確かだ。 
 何故なら明日も続くからである。
 
 
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