第377話 2年目の11日目 6月4日(金)

文字数 3,179文字

 今日の東京市場は概ね予測通りの反落。
 結局今日の日経平均の引値は、28941円の116円安と反落。
 29000円台を少しだが割り込んだ。
 また日経ダブルインバースも、414円の3円高と僅かに反発。
 上昇するも私の日経ダブルインバースの買値平均値は、マイナス圏のまま。

 $¥レートは110.48円、と、110円代のまま少し円安に傾いた。
 東証一部の総取引額も2兆3678億と、昨日より商いが2500億円程細り売り優勢。

 大きなニュースでは、政府が台湾に緊急無償提供した124万回分のアストラゼネカ製ワクチンが、今日空輸にて台湾に到着。
 台湾の蔡英文総統からは、「心よりの感謝を表明する」、と、日本語も交えて謝意のコメントが、加えて台湾メディアは、「日本は中国の脅しに直面しながら気概を示した」、或いは「友情を改めて証明した」、と、讃えた。
 逆に中国は、「ワクチンを政治利用してはならない」、と、痛烈に日本を批判。

 また東京オリパラの開催について、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会尾身氏の独自提言に対し、政府関係者が不快感を表す。
 これは政府が五輪の中止や返上に関して、全く想定してはいないと言う事の裏返しである。
 他にも医師会やコロナ対策分科会等、医療関係者からは五輪パラ開催に反対の声が根強い。

 五輪パラ開催強行の上感染拡大ともなると、菅総理の退陣だけでは済まない。
 与党自民公明政権自体が崩壊の危機へ。
 一方違約金等の問題は有るにせよ、都議選を前に唯一人「五輪大会返上」の伝家の宝刀を握る小池氏が、圧倒的五輪開催反対の世論を読んで、「大ちゃぶ台返し」をしてくれないかとの東京都民の期待は高まっている。
 もし「五輪大会返上」の伝家の宝刀を抜けば、小池氏も都民ファーストの会も人気は一気に急上昇。
 反対にこの処支持率が低迷している菅総理の退陣が現実味を帯びる。
 しかしこのまま五輪開催となれば、都議選で何もしなかった都民ファーストの会は五輪反対を表明する立憲にも、自民にも押されるだろうし、大敗を喫するとの予測が成り立つ。
 都民ファーストの会を犠牲にしてでも、自民党に摺り寄り知事の立場を守るのか、それとも正にその名に相応しい都民ファーストで、五輪パラを返上するのか、小池氏は岐路に立つ。
 やるも地獄、やらぬも地獄なら、やらぬも地獄を取る方が世論には叶う。
 小池氏が五輪パラ返上をおくびにも出さないのは、時期を見計らっているだけだとの声も。
 世論を読める小池氏の動向に注目である。

 それから国際ニュースでは、米政府が2500万回分のワクチンを、日本を含まない台湾を含むアジア・中南米・アフリカを中心に提供する。

 次にシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は303円の2円安と安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したいが、このままだと損切りか。
 6月末迄には判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。ほ
 今日は384円の1円高。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 来月末迄安い処を見守り、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう1銘柄新たに注目しているのは、東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も461円の2円安と堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 また3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日106円の2円安で配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は222円の3円安で、凡そ1ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も654円の19円高と絶好調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も300円の29円高と絶好調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、今日も502円の6円高と少し戻すも足踏み状態。
 先日500円を切ったので再びその圏内に入れば、実際に購入するかシミュレーションするか、来週中にも判断したいと思う。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。

またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が先日700円の39円高で業績上昇、今日も690円の8円安と少し下げるも堅調。
 先日は7544スリーエフも369円の69円高で業績V字回復予想、今日は320円の23円安と少し下げたが未だに堅調、二社共に注目していただけに、またも出遅れた自身に嘆息しか出ない。

 また注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も569円の11円安と下げるも堅調。
 373円2円高の4355のロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は472人と、22日連続減少。
 但し医療体制は未だに危機的状況が続き、緊急事態宣言の延長は必至。
 ピークアウトしたとはとても言えない。
 明日以後も減少するのか、或いはそれでも東京五輪を開催するのかだ。

 今夜のニューヨークダウは開場3時間の株価で、$34680の$103高と反発。
 ナスダックも$13804の$190高と反発。
 米雇用統計が好結果で失業率も5.8%と改善を示しており、その結果を受けての株価上昇。
 ニューヨークの相場から鑑みて、週明け月曜日の東京市場は反発する声必至。
 月曜はその幅に朝一から注目。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事はドリームジャンボ発売最終日で、ジャンボを購入した御利益のお蔭か。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、との貼り紙を再度確認する事で確実としたい。
 また明日は土曜なので、「馬券を買わなければこんなに得する」、と、競馬をしなかった場合如何に得するかについて書く、昨今新たに立ち上げた新コーナーを続ける。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は明日公開予定。
  
 
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