第426話 2年目の2ヶ月と29日目 7月23日(金)

文字数 4,457文字

  《昨夜と今夜のニューヨーク市場》

 今日はオリンピック開催で変更になった「スポーツの日(通年だと10月11日)」で、東京市場は休場。
 しかしニューヨークは平日で開場している。
 昨夜22日のニューヨークダウは大引けの株価で、$34823の$25高と続伸も小動き。 
 またナスダックも$14684の$152高と、こちらも続伸だが小動き。  
 そして今日23日のニューヨーク株式相場は、12日に付けた過去最高値(3万4996ドル)を上回る場面もあった。
 経済活動の再開を追い風に市場予想以上に好調な決算を発表した銘柄が買われ、相場を押し上げている。
 クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが一時5%高となり、ダウ平均の上昇をけん引している。
 朝方に発表した2021年4~6月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った。  
 クレジットカードのビザにも買いが波及している。
 今夜のニューヨークダウは開場4時間の株価で、$35043の$219高と続伸。
 またナスダックも$14812の$128高と、こちらも続伸。  
 ダウ・ナスダック共に続伸している。
 このまま今夜のニューヨークが引けたとしたら、恐らく週明け月曜の東京市場は上昇する。
 それにしても日本の感染状況が最悪なのに、その事は一向に株価に反映されない。
 やはりニューヨークに連れて、当たり前のように月曜の東京も上昇するのだろうか。
 納得出来ないのだが、月曜の東京は上げ相場で間違い無いように思う。

 《今日のニュース》

 大きいニュースでは、第32回夏季オリンピック、東京五輪は23日午後8時、国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕した。
 新型コロナウイルスの影響で史上初の延期となるなど、かつてない混乱と不安を抱える中、17日間の大会が幕を開けた。
 東京五輪の開会式が23日、東京・国立競技場で始まった。
 しかし開会の前から、周辺の外苑西通りから「東京五輪は中止だ!」などと怒声が上がっており、式中もBGMの合間の静寂の時間に「オリンピック辞めろ!」などという周辺からの声が場内に漏れた。
 国歌斉唱や黙とうの時間帯にも、拡声器で叫ぶ声が場内にまで聞こえてきた。
 外苑西通りを挟んで国立側は封鎖されており、逆の歩道に見物人や五輪反対を訴える人が殺到。
 開会式は異例の無観客開催となったが、沿道には密ができあがった。
 外苑西通りだけでなく、会場近くの多くの場所で人だかりができていた。

 そんな中天皇陛下は23日、国立競技場(東京都新宿区)で開かれた東京五輪開会式に出席し、開会宣言で「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」と述べた。
 1964年の東京五輪で昭和天皇が「オリンピアードを祝い」と宣言したのに対し、今大会では「記念する」と表現を変えた。
 開会宣言は国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章で、英語と仏語で文章が定められている。
 日本語の表現が変わった部分は英語では「celebrating」で、日本オリンピック委員会(JOC)が公開している「五輪憲章2020年版・英和対訳」では「祝い」とされている。
 同時にこの冒頭には、「英文が原本となります。本憲章の英文と和文に差異がある場合には、英文が優先されます」と注意書きもある。
 celebratingの今回の訳についてJOCは「論評できない」としている。

 しかしここに天皇陛下の表現を変更なさった事に、一国民として私は敬意を表したい。
 菅総理ではなく天皇陛下が国家元首であれば、日本人としてどれ程誇らしい事か。
 今回の「不祥事五輪」或いは「不興五輪」に於いて、菅総理を始め政府の無責任で不甲斐の無い姿を見るに付け、日本人である事に悲しさは勿論の事憤りさえ覚えたが、先日豊田社長を始め財界の有識者達が開会式への勇気有る欠席を決断した事や、今日五輪開会式で天皇陛下の御言葉を聴けて、日本人である事も捨てたものでは無いと思えた。

 しかしこんなに恥晒しな五輪開催をしておいて、五輪が終われば自身の支持率や与党の支持率が上がり、自身が総裁のままで総選挙を勝ち抜けると思っている菅総理には、どうか秋の総選挙において、国民全体で彼等に鉄槌を下す事をお願いしたい。
 国民の命の危険を顧みず、この大失敗のオリンピックを強行開催した菅総理を、容易に赦す日本人であってはならないと思う。
 私同様総選挙を終えた後に今の政権の誰1人として、議員バッジを付けて欲しくない、と、思っている日本人は少なくないように思う。
 もしこの願いが叶うなら、その時私は呟くだろう。
 日本人も捨てたもんじゃないな、と。

 それから国際ニュースでは、 世界(ワシントン、パリ、ソウル、北京)は23日の東京五輪開幕の動きをテレビなどで見守った。

 新型コロナウイルス禍で海外からを含めて「無観客」という異例の事態。
 反ユダヤ的発言で開会式担当者が解任される混乱も重なり、祝祭ムードには程遠い。

(ワシントン)
 五輪に参加国最多の600人以上の選手団を送る米国は、独占放映権を持つNBCが史上最長の7000時間の放送をテレビやインターネットで行う。競技に関心は高く、首都などのレストランに五輪観戦用の大型テレビが備え付けられた。 ただ、コロナ禍で行動を制約される選手らに関し、ワシントン・ポスト紙はコラムで「顔はマスクで半分しか見えないが、誰も笑っていないのは明らか」と風刺した。

(パリ)
 2024年にパリ五輪を控えるフランスでは、公共放送が中継。日本とは7時間の時差があり、競技の視聴者数は限定的と予想される。
 13日に公表された世論調査結果によると、コロナ感染拡大を理由に仏国民の58%が東京五輪を開催すべきではないと回答。
 さらに五輪自体に対する仏国民の関心の薄さも浮き彫りとなり「興味がない」は68%、「興味がある」は32%にとどまった。

(ソウル)
 18年に平昌冬季五輪が開かれた韓国では、反日感情も手伝い、日本の防疫態勢や大会運営の問題点ばかり注目され、選手や競技は陰に隠れがち。
「無観客でお祭りムードが全くない。関心が向かない」(30代男性)と盛り上がりを欠く。
 首都圏は夜間の3人以上の集まりが禁止となり、30代の大手紙記者は「コロナが深刻でメディアも五輪で大騒ぎできる雰囲気ではない。
 友人知人で集まってビール片手に応援もできない」と話す。

(北京)
 「中国加油(頑張れ)」「安全第一。無事に帰って来て」。
 中国ではソーシャルメディアの話題が自国選手団に集中。
 北京青年報は社説で「金メダル減少の勢いを止めて好成績を収めなければならない。同時にコロナ対策の模範を示せ」と鼓舞した。
一方、来年2月に迫る北京冬季五輪の成功が至上命令で、組織委員会は東京の運営を参考にするため関係者34人を派遣。
 「有観客」開催も見据え、感染対策が最大の関心事のようだ。  

《今日の東京コロナ感染状況》

 今日の東京都のコロナ新規感染者数は1359人と、前週同曜日から88人増加した。
 これで34日連続で前週の同曜日より増加。
 都の担当者は「入院患者は新規陽性者の確認から少し遅れて増えてくる傾向がある。今の急拡大のもとではさらに増加すると思われ、今後の医療提供体制のひっ迫を危惧している。重症の患者はワクチンの効果で高齢者の感染者が減っているため抑えられている部分はあるが今後、増加が懸念され、安心できる状況ではない」と話していた。
 顕著なのがワクチン未接種の40代~50代の、中高年層のデルタ株への感染拡大である。
 既に第五波が到来したと言える現況で、医療環境は逼迫ギリギリ手前の状況である。
 それに加え緊急事態宣言再発令中の今、五輪開会式が愈々開催された。
 世間では引き締まる処か、「オリンピックを開催しているのに、自粛なんて馬鹿らしい」、と、殊に若年層では人流が減少する処か増加傾向にある。
 ワクチン接種が進まず最悪の感染状況で、その最悪のタイミングでの五輪開催。
 何より恐ろしいのは菅政権の迷走ぶりで、最早政権として機能していない。
 各省庁がバラバラに動いているような気がして仕方ない。
 政権内で菅総理は総理として認知されていないような気さえする。
 懸念から現実に変わりつつある感染大爆発による五輪パラの大失敗、或いは医療崩壊や重傷者・死者の増加に対し、誰が責任を取るのか?
 仮に秋の総選挙で政権交代したとしたら、その何れかの野党に菅総理は自身の犯した罪を擦り付ける、と、でも言うのだろうか?
 何れにしても現政権の閣僚等に、責任だけは取らせるべきである。

 《馬券を買わなければこんなに得する!》

 今日も競馬依存症治療の方は到って順調。
 さて祭日なので先月から始めた新企画、「馬券を買わなければこんなに幸せ」、に続く、「馬券を買わなければこんなに得する」と、競馬をしないと得する事について書くコーナー。

 第20話

 今日も馬券を買わなかったが、今日は家に居て中央競馬の開催も無く、何と地方競馬が開催されている事さえ忘れていた。
 気が付いた時にはニューヨークの市場が開場する、日本時間の22時30分を回っていた。
 
 で、今日競馬をしなくて得をしたのは、競馬を忘れていた為ストレスが全く無かった事。
 もし買っていたらも何も、損しようがない。
 1円も損していないから、1日幸せな気分で居られた事は言う迄もなく、競馬の無い人生は最高に幸せ、と、感じられた1日であった。
 それにしても「射幸心を捨てて、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は効果大だ。
 馬券を買う気が失せる処か、競馬自体が社会の害悪としか思えないようになっている。
 日本全体が馬券を買わない気運になれば、宿敵JRAが潰れる可能性も出て来る。
 そんな夢のような出来事を夢想する私。

 何と言っても馬券を買わないと、馬券を買いに行く労力も負けての精神的ストレスも無い。
 お金もそうだが、やはり精神的ストレスを感じ無いのが、1番の幸せだ。
 
 とか、言っている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、競馬の開催自体を忘れていた事。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、競馬の開催自体を忘れ続ける事で確実としたい。

 最近はJRAの場外馬券売場は開いているものの、買いに行くのが面倒臭いを通り越して、場外馬券売場の存在意義への不信が募り、馬券を買う事を害悪とさえ思うようになって来た。
 自画自賛になるが私も成長したものだ。
 射幸心を捨てて貧乏を受け入れるに限る。
 明日は祭日ではあるが中央競馬の開催もないので、依存症治療の方は大楽勝だ。

 追伸・訳有って彦四郎君は私の従兄弟に貰わ      
    れてしまった。
    来月新しい男子の熱帯魚が来る予定。
    なので表紙は飽く迄イメージ。 
    
 
   


 
 
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