第196話 6ヶ月と10日目 12月5日(土)

文字数 1,420文字

 今日は株式投資については一切オフにしようと思っていたのだが、決算報告の郵便が届いてしまったので、少しだけ。
 分かってはいたのだが配当見送りの通知が届くと、嘆息を禁じ得ない。
 配当利回り優先投資を実践する者としては、1番やってはいけないのが配当見送りになる銘柄への投資だ。  
 それはコロナ禍の今でも言い訳にならない。
 配当金をより獲得せんが為、規模が小さくて配当だけが良い、パチンコ広告を請け負う「ゲンダイエージェンシー」と言う銘柄の株を買ってしまったのである。
 無論見送りになるかも知れない、と、言うリスクは承知の上で買ったのだが、やはり配当見送りであった。
 配当の権利を取ってから損をしないところで売り抜けはしたが、投資するべきではなかったと反省頻りの1日。 
 それに損をするのは当たり前なのだが、治療馬券の1500円も唯の紙屑となった。
 これはやはり昨日、「野性JK女装爆弾」に会ったせいであろうか。 
 厄払いに行きたいところだ。
 ま、とにかく、今日派遣バイトの事務仕事では大した波乱もなく終えれたので、明日は心機一転頑張るとしよう。
 それにしても推し作者さんの勢いが止まらない。
 今日はアンテロープキャニオンの話迄新たに上梓されていた。
 青春小説「幻想の坂」も絶好調。
 それに引き換え今日も駄目駄目な自分。
 今日の進展と言えば、書評で何を読むか見当を付けたくらいだ。
 大して面白い事もなかったし。
 然し若干腹の立つ事はあった。
 派遣バイト先で以前一度だけ当たった事のある社員で、現場の責任者ではあるが凄く太ってて滅茶苦茶意地の悪いおばさんが居るのだ。
 自分はそのおばさんの事を胸の内では、「ブー婆ぁ」と呼んでいる。
 何しろ難癖を付けてくるのだ。
 しかも自力で出来る内容のものでも質問しないと機嫌が悪くなる、と、言う超面倒臭い奴なのである。
 つまりブー婆ぁは自分は知識が有って凄く仕事が出来るんだと、ドヤ顔をしたいのだ。
 そんなブー婆ぁが現場責任者だった今日、やはり犠牲者が出た。
 ソーシャルディスタンスのせいでかなり距離は有ったが、ふと見ると自分の右隣に居た女性をブー婆ぁが虐めているではないか。
 凄くきちんとした身なりをしていて、髪もきっちり纏めている可愛い顔をした女性だ。
 ブー婆ぁは特に可愛い女性をイビリ倒すと言う最悪な習性を持つ。
 そこで私はブー婆ぁが1番欲しいと思う質問をすべく、且つ可愛い女性を救うべく自ら挙手したのだが、その時挙手した手の人差し指と中指をくっつけ、またそこから少し離して薬指と小指をくっつけて豚足Vサインを作り挙手してやったのである。
 へっ、へっ、へっ、ブー婆め。
 が、ブー婆ぁは疎か、隣の可愛い女性も気付かないではないか。
 その後2回程やったが気付かれなかった。
 尤も気付かれていたら明日の派遣バイトは入れなかっただろうが、でも「はい」、と、手を上げたからだろうか。
 そこはややはり「はい」ではなく、「ブヒー」、と、言って手を上げるべきだったか。
 とか、阿呆な事を言っているうちに、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、豚足Vサインのお蔭だろう。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、治療馬券とブー婆ぁの居ない派遣バイトで確実としたい。
 
 追伸・日向君は元気なのだが、今の表紙が何
    となく頭良さそうに見えるので後何日
    かこのままで。
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