第413話 2年目の2ヶ月と16日目 7月10日(土)

文字数 2,465文字

 昨夜のニューヨークダウは大引けの株価で、$34870の$448高と反発。
 またナスダックも、$14701の$142高と反発した。  
 昨夜のニューヨークの相場からして、週明け月曜の東京市場は上昇する筈。
 とは言え日本国内で非製造業が瀕死の状態なのに、今の東京市場の株価は高くに過ぎる。
 ホテル・旅行・空運、それに何と言っても外食産業の惨状を考えれば、今の株高は有り得ないのだが、それでも週明けの東京市場は反発するのだろうか。
 それに五輪パラ開催期間中の、東京の緊急事態宣言である。
 何よりワクチン接種がオリンピック開催に追い付かないどころか、ここ1ヶ月停滞していると言う時にだ。
 現状の日本の株高はどう考えても異常。
 尚且つ大失敗に終わりそうな緊急事態宣言下の今回の無観客五輪開催を前に、当の政権が機能不全に陥っている日本。
 相場は一体どこに向かうと言うのか?
 
 と、土曜なのに株の事に触れて申し訳ない。

 また東京のコロナ新規感染者数は950人と、前週同曜日から234人増加した。
 これで21日連続で前週の同曜日より増加。
 1000人の大台を越えようと言う勢いである。
 完全にステージ4の領域。
 加えて五輪開催中の緊急事態宣言再発令。
 最悪の感染拡大である。
 それにしても恐ろしいのは菅政権の迷走ぶりで、最早政権として機能していない。
 各省庁がバラバラに動いているような気がして仕方ない。
 政権内で菅総理は総理として認知されていないような気さえする。
 この上感染大爆発による五輪パラの大失敗、或いは医療崩壊や重傷者・死者の増加を来したとしたら、責任は誰が取るのか?
 仮に秋の総選挙で政権交代したとしたら、その何れかの野党に菅総理はその犯した罪を擦り付ける、と、でも言うのだろうか?
 何れにしても現政権の閣僚等に、責任だけは取らせるべきだ。

 大きいニュースでは、10日福島で開催される五輪競技のソフトボールと野球は、無観客での実施が決まった。
 これを受けて地元福島では、しらけムードが漂っているらしい。
 関係者の中には、「地元の人も見られないオリンピックに何の意味が有るのか」、或いは、「これでは復興五輪の意義が見いだせない」、と、落胆の声が上がっているとか。
 最早福島に取っての五輪開催は「復興五輪」ではなく、「不興五輪」でしかない。
 こうした首都圏以外での相次ぐ五輪競技の無観客開催決定や、或いは五輪に対する国民感情の更なる悪化を受けて、「今後の政権浮揚のシナリオは難しい」、と、唇を噛んだ自民党の閣僚経験者も居るとか。
 悲しいのが与党自民党に残された時間は、最長で11月迄の4ヶ月しか無いと言う事だ。
 加えてもっと悲しいのが、時が経てば経つ程政権への不支持率が高まると言う事である。

 それから国際ニュースでは、10日(土)米バイデン大統領が反トラスト法を所管する司法省に対して、大企業に有利な買収や合併の審査強化や、大企業に有利な取引慣行を規制する指針の策定を命じた。
 これにはグーグルやフェイスブックと言った、所謂GAFAと呼ばれる巨大IT企業の市場支配力に歯止めを掛ける狙いがある。
 発表されたのはニューヨーク市場の閉まっている今日土曜なので、これを受けてのニューヨークダウや或いは当のナスダックは、週明け月曜どのように動くか注目である。
 加えて一足早く市場の開く東京は、このバイデン大統領の表明にどう動くかも。

 また10日香港で地方議会にあたる区議会の民主派議員ら150人以上が、一斉に辞職を表明した。 
 香港政府が議員らに政府への忠誠を誓う宣誓を求めていることが背景にあるとみられる。
 つい2日前一昨日の8日には、欧州連合(EU)欧州議会が来年2月の北京冬季五輪について、中国政府が香港や新疆ウイグル自治区での人権侵害を改善しない限り、政府代表や外交官の招待を辞退するようEUや加盟国に求める決議を採択したばかり。
 これを受けて中国外務省の汪文斌副報道局長は9日の記者会見で、決議について「まったく注意を払うのに値しない」とだけ述べ、強い不快感を示したらしい。
 してみると世界が注目するのは、最早緊急事態宣言下に無観客開催する東京五輪ではない。
 早くも人権侵害で醜聞を集める中国主催の、来年の北京冬期五輪に移ったようだ。

 それから競馬依存症治療の方は到って順調。
 さて土曜なので先月から始めた新企画、「馬券を買わなければこんなに幸せ」、に続く、「馬券を買わなければこんなに得する」と、競馬をしないと得する事について書くコーナー。

 第15話

 今日も馬券を買わなかったが、家に居て競馬番組を見ていた。
 無論馬券を買わずに予想だけをしてみた。
 
 で、今日競馬をしなくて得をしたのは、馬券を買っていたらやはり幾らかは負けていた事。
 5レースシミュレーションした内、1レースは当たっていたがやはり買ったら負けていた。
 ところが馬券を買ってないし、1円も損は無いから1日幸せな気分で居られたのだ。
 それにしても「射幸心を捨てて、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は効果大だ。
 馬券を買う気がしない。
 日本全体が馬券を買わない気運になれば、宿敵JRAが潰れる可能性も出て来る。
 そんな夢のような出来事を夢想する私。

 何と言っても馬券を買わないと、馬券を買いに行く労力も負けての精神的ストレスも無い。
 お金もそうだが、やはり精神的ストレスを感じ無いのが、1番の幸せだ。
 
 とか、言っている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、馬券を買わないから、一円も損をしなかった事。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、馬券を買いたいと思わない今の気持ちが継続する事で確実としたい。

 最近はJRAの場外馬券売場は開いているものの、買いに行くのが面倒臭いと思えるようになっているので楽勝である。
 射幸心を捨てて貧乏を受け入れるに限る。

 追伸・熱帯魚の彦四郎君が成長著しい。
   


 
 
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