第380話 2年目の14日目 6月7日(月)

文字数 3,443文字

 今日の東京市場は予測通りの反発も、思いの外僅かな上げ幅であった。
 結局今日の日経平均の引値は、29019円の77円高と反発。
 またも29000円台を取り戻した。
 また日経ダブルインバースも、413円の1円安と僅かに反落。
 当然私の日経ダブルインバースの買値平均値はマイナス圏のまま。

 $¥レートは109.51円、と、またも109円代に戻り円高に傾いた。
 東証一部の総取引額は2兆1910億と、昨日より商いが1700億円程細り買い優勢。
 これで前週木曜から3日連続で取引額減少。
 ここ最近消極相場である事は否めない。

 大きなニュースでは、参院委員会の答弁で菅総理が、「様々な声がある事は承知しており、五輪パラ開催は国民の命と健康を守る事が前提条件であり、その前提が崩れればそうした事を行わない」、として、「先ずは緊急事態宣言解除に全力を尽くす」、と続けた。
 但し世論の反応は冷やかで、またも開催前提で、具体的に中止するなら、或いは再延期するならこう、と、言う、指標や数字が示されなかった、と、不満の声が相次いだ。

 他にも政府のコロナ対策分科会の尾身会長を始め、医療関係者からは五輪パラ開催に疑問を呈する声が根強い。
 何よりそうした政府の五輪パラ開催強行は、全く民意に添っていない。
 五輪パラ開催強行の上感染拡大ともなると、菅総理の退陣だけでは済まない。
 与党自民公明政権自体が崩壊の危機へ。
 一方違約金等の問題は有るにせよ、都議選を前に唯一人「五輪大会返上」の伝家の宝刀を握る小池氏が、圧倒的五輪開催反対の世論を読んで、「大ちゃぶ台返し」をしてくれないかとの東京都民の期待は高まっている。
 もし「五輪大会返上」の伝家の宝刀を抜けば、小池氏も都民ファーストの会も人気は一気に急上昇。
 反対にこの処支持率が低迷している菅総理の退陣が現実味を帯びる。
 やるも地獄、やらぬも地獄なら、やらぬも地獄を取る方が世論には叶う。
 しかし都議選を控えた今になっても都民ファーストの会は公約を打ち出さないし、小池氏も五輪パラは開催前提でしかコメントをしない。
 小池氏は内心国政に復帰したいと言う心積もりかあるようで、自民党を敵には廻したく無いのだ、と、言う。
 都民ファーストの会は五輪パラについて再延期すべしとの意見が多数を占めるが、小池氏との擦り合わせか出来ていない様子。
 公約の内容によっては、小池氏と都民ファーストの会が袂を分かつ状況も有り得る。
 都議選は6月25日に告示7月3日に投開票が有り、今後の都民ファーストの会と小池氏の動向に期日ギリギリ迄注目である。

 それから国際ニュースでは、韓国のソウル地裁が戦前の元徴用工訴訟で、「訴訟を起こす権利の行使は制限される」、と、韓国大法院判決を否定する異例の判決。
 原告の請求を却下した。

 次にシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は304円の1円高と少し戻すも安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したいが、このままだと損切りか。
 6月末迄には判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。
 今日は383円の1円安。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 来月末迄安い処を見守り、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 トラストHDと並行して考えたいのが、東証一部2353・日本駐車場開発。 
 駐車場最大手。
 今日は150円の5円安。
 配当次回権利落ちは7月29日で、下期のみで4.75円と増配も株価は安値圏。
 今週安い処を見守り、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう1銘柄新たに注目しているのは、東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も464円の3円高と堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 また3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日106円の変わらずで配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は221円の1円安で、凡そ1ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も636円の18円安と少し下げるも好調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も282円の18円安と少し下げたが堅調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、先日も496円の3円安と少し足踏み。
 500円を切ったら勝負出来る。
 と、思っていた矢先、今日いきなり602円の100円高と急激に上昇してしまった。
 再度調整して下げてくれれば買えるが、このまま続伸したら手は出せない。
 実際に購入するかシミュレーションするか、
暫く様子を見る。
 慎重に様子を見ていたら失敗した。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。

またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が昨日700円の39円高で業績上昇、今日も707円の17円高と好調。
 またも出遅れた自身に反省。
 しかし7544スリーエフが先日369円の69円高で業績V字回復予想、今日は315円の5円安と未だに堅調ではあるが、勝負出来るレンジの一歩前迄調整した。
 故にセブン工業同様今週末頃迄注視する。
 再び300円前後なら勝負出来る。

 また注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も567円の2円安と少し下げたが堅調。
 363円10円安の4355のロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は235人と、25日連続減少で前週日比77.3%。
 但し医療体制は未だに危機的状況が続き、緊急事態宣言の期限での解除には疑問。
 ピークアウトしたとはとても言えない。
 明日以後も減少するのか、或いはそれでも東京五輪を開催するのかだ。

 今夜のニューヨークダウは開場3時間の株価で、$34626の$129安と反落。
 ナスダックも$13811の$3安と反落。
 ニューヨークの相場から鑑みて、明日火曜の東京市場は僅かでも反落か?
 明日は朝一から反落するか注目である。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事は、やはりレンタルDVD鑑賞していたお蔭。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、日経平均の反落で確実としたい。

 兎に角明日は、日経平均が小幅反落なら久しぶりに発泡酒。
 そこそこの反落ならビールを。
 上昇ならお茶を飲んで早め就寝だ。  
 ちなみに今日はお茶しか飲めなかったが、明日こそはせめて発泡酒で乾杯したい。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は終末公開予定。
  
 
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