第398話 2年目の2ヶ月目初日 6月25日(金)

文字数 5,097文字

 今日の東京市場は予測通りの続伸。
 無論月曜日2ヶ月ぶりにTOPIXを701億円買い入れたはかりなので、日銀のTOPIX買い入れは無かった。
 今日の日経平均の引値は29066円の190円高と、もう少し伸びるかと思ったが案外だった。
 とは言え何とか29000円台は取り戻した。
 また日経ダブルインバースも、407円の7円安と反落した。
 当然私の日経ダブルインバースの買値平均値も、マイナス圏のまま。

 $¥レートは110.69円、と、110円台のまま僅かに円高方向。
 それから東証の出来高が5日ぶりに増加。
 東証一部の総取引額は2兆1422億と、昨日よりも商いが凡そ2000億円弱増加し買い優勢。
  1日置いて取引額が2兆円を戻り戻した。

 大きなニュースでは、今日東芝の株主総会が
開かれたが、永山取締役会議長の再任が物言う株主(アクティビスト)等の反対多数で否決された。
 次回総会で3Dインベストメントを始めとするこれ等物言う株主の海外ファンドは現行の綱川社長を退任させ、社長ポストも議長ポストも自らの望む人事案に刷新するつもりだとか。
 懸念すべきは物言う株主が台頭し出すとオーバーハング(ファンドは何れ株を売るから株価が上がらない)の懸念や、また彼等は短期で利益を追求する為、東芝の得意とする新規開発には不向きであると言う事。
 そうして経営の安定にはほど遠い状態であり、その上防衛機密に関わる企業の為海外の役員や株主が過半に達し、機密情報漏洩の懸念が出て来ると、物言う株主に今度は経産省が物を言う事になる。
 総会の終わった今夜、綱川社長を始め現行の東芝役員等で取締役会を開き対応を協議し、綱川社長を暫定取締役会議長に選任したが、その場でジョージオルコット氏が社外取締役を辞任すると言うハプニングが起こった。
 辞任の理由は取締役等が、永山取締役議長1人に責任を負わせたからだとか。
 東芝の迷走は終わる処を知らない。

 また東京都議選の告示が今日行われ平成以降最多の立候補者数である271人の立候補が有ったが、事前調査の結果から現在都議会最大派閥の都民ファーストの会が大敗する、と、取り沙汰されている。
 休養中の小池知事に取っては、泣き面に蜂となる可能性が高まっている。
 興味深いのは東京都の場合菅政権の支持率が、全国より遥かに低い10%台に止まっている点。
 そうした事が有権者全体の4割近くを占める無党派層の票にどう影響するか、そしてその票がどの党に回るかで都議選の趨勢が決まる。

 その他田村厚労相が東京都の感染者数増を受けて、「緊急事態宣言の再度の発動は十分念頭においております」、と、東京への緊急事態宣言の再度の発動に言及した。
 

 それから国際ニュースては、米国フロリダ州マイアミ近郊のサーフサイドで24日未明(日本時間24日午後)、海沿いの12階建マンションの一部が崩落した。
 マンションは1981年に建てられた築40年の建物で、少なくとも4人が死亡し11人が負傷した。

 またインドで確認されたコロナウイルスの「デルタ株」が更に変化した「デルタプラス」が、世界11ヶ国で確認された。
 イギリス政府諮問委員会メンバーのマーク・ジット氏は、「未知な事が多い」とした上で、「デルタ株自体が既に強い感染力を持っている事から、『デルタプラス』もあらゆる手段で対抗する必要がある」と話している。

 《個別銘柄ニュース》

 パナソニックが所有するテスラ株を、凡そ4000億円で売却する旨を明らかにした。
 購入した当初は30億円強だったらしく、捻出したその利益で米ブルーヨンダー社の買収資金に充てるとした。
 米ブルーヨンダー社はサプライチェーンの分野で、AIを活用したソフトウェアを提供する会社で買収総額は7800億円と言う。
 その影響を受けてか今日6752・パナソニックが、1309円の62円高と堅調な展開だった。

 次に4523・エーザイが日米共同開発で認知症新薬を開発し、今般米FDAが承認したとの報を受け6月8日に9251円の1500円高とストップ高を付けた。 
 9日も10755円の1504円高と連日のストップ高だった。
 その後10日は10000円の755円安と調整したものの11日は再び10700円の700円高、今日も11765円の485円安と少し下げるも、6月7日から上がり続け僅か2週間で凡そ4014円高と50%以上の値上がり。
 今更手を出せないし、それに飽く迄承認されただけで完璧な特効薬とは言えず、これ以上に上値を追えるかどうかは疑問で、自分としては単なる注視に止める他無い。
 とは言え既に手掛けている人が羨ましい。

 またシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は291円の2円安と少し戻すも安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したいが、このままだと損切りか。
 6月末迄には判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。
 今日は381円の2円安。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 来週配当落ちで最近は大して動かなかった。
 配当性行が高く配当落ちが大きいように思うが、2期に分かれての配当なので同日に現物を買って信用売りを出来る程の配当妙味が無い。
 このままだと今月末に見送り濃厚。

 トラストHDと並行して考えたいのが、東証一部2353・日本駐車場開発。 
 駐車場最大手。
 今日は163円の変わらず。
 配当次回権利落ちは7月29日で、下期のみで4.75円と増配も株価はそんなに高く無い。
 7月中旬迄に安い処を見計らい、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう2銘柄新たに注目しているのは、先ず一銘柄目は東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も458円の4円安と下げるも堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 次に二銘柄目は東証一部7618のPCデポで、シニア層主体の顧客を持つPC専門店。
 増配を予定しているのに、この会社が起こしたのではないが、ハッキングや情報流出懸念で相場の全体的な流れでこの業種各社の株価下落に繋がった。
 今日は456円の3円高。
 配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、下期配当が7円(上期7円で年ベースでは14円)と増配しているのに、地合いの悪さで株価急落。
 また株主優待も有る。
 配当権利落ち月迄には仕込みたい。
 注目である。

 その他3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日106円の1円高で配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は223円の2円高で、凡そ2ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も630円の11円高と堅調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も274円4円安と少し下げるも堅調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、先日も496円の3円安と少し足踏み。
 500円を切ったら勝負出来る。
 と、思っていた矢先、先週いきなり602円の100円高と再び急激に上昇してしまった。
 このまま上値離れしたら手は出せない。
 慎重に様子を見ていたら失敗した。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。
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 しかし安値が555円で高値か597円と、先々週金曜の荒い値動きの流れの中、少しだけだが何とか559円で買う事が出来た。
 もう少し下げるかも知れないが、目標株価を660円前後に定めたいと思う。
 昨日508円9円安と買値からは51円安も、今日起死回生の587円の79円高と復活。
 今日支配株主についての適時開示を行ったが、大株主の2社で凡そ50%を占める。
 大株主の2社は同業の都築木材と西垣林業で、東芝とは真逆で彼等は安定株主。
 また海外ファンド等の資金が入っいない為オーバーハングの懸念がなく、それを好感した株価上昇と見る。
 株価は所謂「雲」と言われる抵抗線を上抜けした、「雲の上抜け」状態。
 株価上昇が期待出来る。
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またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が先日700円の39円高で業績上昇、今日も693円の9円安と少し下げるも堅調。
 またも出遅れた自身に反省。
 しかし7544スリーエフが先日369円の69円高で業績V字回復予想、今日は313円の6円高と未だに堅調ではあるが、勝負出来るレンジの一歩前迄調整した。
 故にセブン工業同様今月末頃迄注視する。
 再び300円前後なら勝負出来る。

 他には注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も584円の4円高と堅調。
 345円変わらずの4355ロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は562人と、前週金曜日から109人増加した。
 緊急事態宣言解除を解除されたと言うのに感染者増とは、何とも皮肉な結果である。
 それに医療体制も未だに危機的状況が続き、ピークアウトしたとはとても言えない状況。
 東京五輪開催の為の緊急事態宣言解除から、一転再発令となる可能性が出て来た。
 このままだと五輪開催中の緊急事態宣言再発令も十分考えられる。
 それにしても恐ろしいのは、何があろうとオリンピック開催に邁進する菅政権だ。
 開催の為なら感染拡大による国民の死さえ厭わないと言う猪突猛進ぶり。
 まるで戦争遂行の為に国民の死さえ厭わない、終戦間際の大本営である。
 菅総理の言う「安全安心」が、大本営の言っていた「連戦連勝」に聴こえて仕方がい。

 それから今夜のニューヨークダウは開場3時間の株価で、$34442の$245高と続伸。
 しかしナスダックは$14363の$5安と反落。
 このままだと週明け月曜の東京は上昇するような気がするが、明日ニューヨークの引け値を確かめた上で改めてコメントしたい。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事は、1日中部屋に居て小説を書いていたお蔭か。
 競馬やパチンコの事を丸1日考えなかった。

 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、との貼り紙を再度確認する事で確実としたい。
 また明日は土曜なので、「馬券を買わなければこんなに得する」、と、競馬をしなかった場合如何に得するかについて書く、昨今新たに立ち上げた新コーナーを続ける。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は明日公開予定。
    ちなみに今日は日経平均が続伸。
    ヤケクソで高級玉露を開封し飲んだ。
 

  
 
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