第91話 2ヶ月と28日目 8月22日(土)

文字数 803文字

 朝方放置してあった口座に余分に2千円あったことが判明。
 今日は派遣バイトも休みだし好きに使える。
 1人しゃぶしゃぶはこの間エライ目にあったので絶対にないし、ステーキを食べようかとも思ったがつい先日食べたところなので、ここは宝くじにしようと言うことになった。
 思い立ったが吉日で、早速宝くじチャンスセンターへ。
 ところが宝くじを買いに行ったら、目ぼしいくじは皆一枚300円だったので購入に3000円掛かってしまう。
 2000円で買えるのはスクラッチだけだ。
 この間禁止にしてしまったスクラッチだが、宝くじを買って予算オーバーになるよりはずっと良い。
 ワンピーススクラッチを2千円だけ購入。
 通常なら2百円戻ってくるのだが、2百円の当たりが3枚で六百円戻ってくる。
 結果マイナスなので、ラッキーなのかアンラッキーなのか微妙なところだ。
 それでも明日換金してももう10枚まとめては買えないので、食費にでもしよう。
 と、もし競馬やパチンコならそうはならないだろう。
 競馬やパチンコなら、総ての金が財布から消えて失くなっているからだ。
 つまり幾らかでも戻ってくるスクラッチくじはギャンブル性は高いが、まったくギャンブルではない。
 言わばギャンブルと宝くじの間に位置する、ニュートラルな存在なのである。
 ま、今日のところは、競馬やパチンコをして損をしなかったのだから、良しとしよう。
 スクラッチくじは連続して買うとギャンブルになるが、月に一回くらいなら反動を躱す際には有効かもしれない。
 一考の余地あり、だ。
 今日の無事に感謝しつつ明日の無事も確実。
 そう言えるのはスクラッチくじのお蔭かも。
 やはりもう一度スクラッチのことは考え直してみよう。
 競馬とパチンコを止める為なら、どんな手段も厭わないのだ。
 さあ、全力で小説を書こう。
 それこそ何よりの競馬依存症治療になる。
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