第286話 9ヶ月と7日目 3月5日(金)

文字数 1,713文字

 今日は下げたかと思いきや日銀のETF買いと、黒田総裁相の「日本の長期金利の上昇を容認しない」、と、言う発言の両方で、日経平均株価が大幅に戻した大引けの相場であった。
 久し振りに日銀の力を大いに発揮してみせた1日である。
 一時前日より500円程下げた今日の日経平均の大引けは、下げ幅をぐっと縮めて28864円の65円安と僅かに下落。
 取引総額も3兆1752億と昨日より8000億弱膨らんでいる事からも、日銀がETFを買いに入った事は明らか。
 とは言え海外勢が資金を完全に引いてしまっているので、昨日よりの上昇は無かった。
 勿論まだまだ売らないが、日経ダブルインバースも437円の4円高と僅かに上昇。
 自身の買値平均値を上回ってはいる。
 また$¥レートは108.41円、と、遂に108円代に突入して尚も円安傾向。
 と、言うよりはドル高傾向。
 先日のニューヨーク相場の主な下落要因は、パウエルFRB議長が長期金利を何としても押さえ込む等のコメントが無く、1.6%を超える金利上昇によるインフレ懸念が拭い切れなかったからだとか。
 大きなニュースでは首都圏の緊急事態宣言解除の期限が、2週間後の3月21日迄延長した事。
 それから武田製薬がモデルナのワクチンを国内で製造販売する旨政府に申請。
 特筆すべきは中国が全人代で今年の成長率6%を堅持すると表明した事。
 また軍拡を続ける事、香港の選挙制度を見直し民主派を排除する事、台湾の独立を認めず一つの中国を目指す事も表明。
 加えて全人代に合わせたこのタイミングで、中国政府が台湾のパイナップルの輸入を禁止。
 明らかに政府ぐるみの不買運動。
 OPECで減産維持の方針を受け、米WTIで1バレル65ドルの高値。
 最後に米雇用統計が予想以上の好結果。
 雇用が37.9万人増で失業率が6.2%に低下した。
 ニューヨークでは映画館が復活。
 もう一つシミュレーション銘柄である6459大和冷機が、今日もパッとしない。
 暫くは保有。
 今少し上がるのを待ちたい。
 代わりに5277・スパンクリートに注目。
 現在根は296円の6円高。
 配当は8円で権利落ちはこの3月末。
 明日以降も月末迄注視する。
 また連日の8301日銀出資証券のストップ高だったが、今日は44000円で10000円安のストップ安だった。
 こんな銘柄には手を出せないが、誰が仕掛けているのか気になる処ではある。
 それと東京のコロナ新規感染者数は301人と、今日も低水準だが減少鈍化は否めない。
 今夜のニューヨークダウの大引は、$31496の$572高と大幅に上昇。
 ナスダックも$12920$の$196高と大幅に上昇。
 しかし開場直後に米10年物国債の金利が1.6%を超える場面があり、一時は下落した。
 それでも米雇用統計の好結果を受けて、大幅上昇で終えたニューヨーク市場。
 ニューヨーク先物もやはり大幅上昇で、このままだと週明けの日経平均も上昇の気配。
 してみると米雇用統計の好結果を受けても一時下落するのだから、今は長期金利1.6%が株価推移の分岐点と見る。
 今後のニューヨーク市場は金利が最も影響を及ぼすであろう事は間違い無い。
 週明け日経平均は上昇するだろうから、日銀のETF買いはない。
 日経平均はどのくらい上昇するのか、或いは外国勢が完全に手を引いていて、日本株は買ってこないのか。
 週明け月曜日は株価の上昇幅に注目である。
 が、何が何でも弱気の立場を貫く私としては、上昇局面でも耐えるしかない。
 何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 で、今日何と言っても感謝すべきは、バレンタインジャンボを買いに行った事だろう。
 何となれば競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせたのだから。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、土曜日なので「この人良い人〜」を探す事で確実としたい。
 ところで今日は連日の株価下落だったので、発泡酒ではなくビールを飲ませて戴こうと思ったのだが、週明け月曜日は株価上昇を避けられないだろうから、ビールは来週に取っておく。
 今日は発泡酒だ。
 とほほ。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は明日公開予定。
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